北海道書店ナビ

北海道書店ナビ  第118回 文教堂書店川沿店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


札幌の南区、国道230号線沿いにある文教堂書店川沿店。郊外型とあってメインターゲットは車で来る週末のファミリー層。一番人気のコミックを店の中央に配し、右に文具、左に書籍を置いている。[2013.4.8]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=SL3nVdBThBw]

長く勤める社員が多い文教堂書店。ここ川沿店の文具担当者、永井武治さんもその1人だ。もともと文具に力を入れていた岩本時代の流れをくみ、文教堂書店はどの店も文具が充実。川沿店でも店の中央にある一番人気のコミックコーナーを境に右が文具、左が書籍というほぼ三分割の構成になっている。
永井さんのお話によると、「文具は筆記用具やノートが売れ筋。新学期の春は文具の繁忙期ですので、先日もギフト用にと多色ボールペンを一度に10本以上買っていかれるお客様もいらっしゃいました」。

書籍の場合、コミックや雑誌、文庫などジャンルごとに担当者がいるが、人数が少ない文具は永井さんと女性スタッフの2人で全アイテムを担当する。「女性スタッフには私が苦手なファンシー系を重点的に見てもらい、あとは自分が」という永井さん。『文房具サミット』などのランキング番組は欠かさずチェックし、アンテナを張り巡らせている。
TVで取り上げられた万能ハサミ「フィットカットカーブ」は自分でも思わず購入。「確かに切れる!実感をもってお客様におすすめできます」と太鼓判を押す。

次に書籍のほうを案内してもらうと、棚の一角にガンプラのディスプレイを発見! 周囲にはプラモデルアイテムが並び、男子ゴコロをそそるコーナーになっていた。実はこのコーナー、プラモデル作りが好きな永井さんによるもの。商品はホビー専門の文教堂平岸店からまわしてもらっているという。「お子さんからお父さん世代まで“自分にもできそう!”と思っていただけるようにあえて塗装などに凝らないシンプルなものを見本に置きました」。文具、ホビーと多角的に本屋の役割を広げてきた文教堂書店らしい展開で川沿の男子ゴコロをつかんでいる。
Store picture



車組が多く、コミックの大人買いも年に数回あるという。



文具が動く春。贈り物用の包装が集中するとスタッフは大忙し!



永井さん発案によるホビーコーナー。珍品?時計台のプラモデルを発見!



展示されているRG「Zガンダム」は永井さんの作品



Basic information

【  住    所  】札幌市南区川沿12条1-477-2
【 電 話 番 号】011-572-5758
【 営 業 時 間】10:00〜24:00
【 定  休 日  】年中無休


永井さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)百田尚樹著「永遠の0」(講談社)

4月9日火曜に発表される本屋大賞2013ノミネート作品の中でも百田さんの『海賊とよばれた男』は本命の呼び声が高い注目作。本作は2009年に発刊されて以来ずっと売れ続けている、百田作品のなかでも珍しいロングセラーです。終戦から60年目の夏、主人公は死んだ祖父の生涯を追いかけ、思わぬ謎に翻弄されながらもやがてひとつの真実にたどりつく…。


2)話題の達人倶楽部編「できる大人のモノの言い方大全」(青春出版社)

文教堂書店全体でも売れ行き好調なベストセラー。職場環境が変わる4月になって、もうひとやま動きがありそうです。大人になるとなかなか他人には聞きづらい言い回し——ほめる、もてなす、断る、謝る、説明する、反論する——どんな状況でも覚えておけば便利なフレーズを完全収録。381ページで1,050円というお値段もお得。「面白いほどわかる! 他人の心理大事典」など姉妹シリーズもおすすめです。


3)宮部みゆき著「小暮写眞館」(講談社)

菜の花でしょうか、カバーいっぱいの黄色い花畑に目を奪われる宮部みゆき書き下ろし最新作。700ページのボリュームですが、表題の「小暮写眞館」を含む4編を収録。このところ“時代モノ”づいていた作者が3年ぶりに書いた現代エンターテインメントとあって、宮部ファンの熱いレビューがすでにあちこちに上がってきています。読み終わっても本棚に差さず、面で飾っておきたい一冊です。


文教堂書店川沿店のフェア情報

「新学期ノートフェア」 (開催中~2013年4月21日まで)
学習帳30%OFF コクヨ束ノート特価販売(一部対象外あり)
「通学通園バック&お弁当フェア」(開催中~2013年4月30日まで)
入園入学新学期&新生活に向けて揃えるもののレシピ・ソーイング本のコーナー

週間売筋ランキング 対象期間平成25年3月1日~4月30日

文庫
第1位:「無宿 吉原裏同心18」 佐伯泰英 著(光文社)
第2位:「ビブリア古書堂の事件帳4」 三上延 著(角川)
第3位:「プラチナデータ」 東野圭吾 著(幻冬舎)
文芸書
第1位:「置かれた場所で咲きなさい」 渡辺和子 著 (幻冬舎)
第2位:「世界から猫が消えたなら」 川村元気 著(マガジンハウス)
第3位:「面白いほどわかる他人の心理大事典」 おもしろ心理学 編(青春出版社)
ビジネス書
第1位:「医者に殺されない47の心得」 近藤誠 著(アスコム)
第2位:「スタンフォードの自分を変える教室」 K・マクゴニカル 著(大和書房)
第3位:「ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと」 鎌田洋 著(ソフトバンク)
コミック
第1位:「ワンピース69巻」 尾田栄一郎 著(集英社)
第2位:「よつばと12巻」 あずまきよひこ 著(角川)
第3位:「ブリーチ58巻」 久保帯人 著 (集英社)

文具売筋

第1位:「フィットカットカーブ」 PLUSプラス株式会社
既に様々な番組で紹介された商品ですがまだまだ売れています。担当者も1本買いました。
第2位:「ケズリキャップ」 シャチハタ
削りカスが、直接ペットボトルの中に入るので散らかりにくい
第3位:「ロジカルノート」 ナカバヤシ
文字の大小を整えやすいノート。売れています。

ページの先頭もどる

最近の記事