心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
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イオンモール札幌発寒店3階の一角がなんだかすごい空間になっていた。2013年2月22日「遊べる本屋」でおなじみ、ヴィレヴァンの姉妹店「new style」が元の1階から上がってきて新装リニューアル。その向かいには“やんちゃな妹分”にあたるヴィレヴァン本家があり、全国でも珍しい姉妹店並びとなった。両店とも本・雑貨・アパレルの組み合わせの妙で魅せるディスプレイが売り。そのため、辺り一帯にはひっくり返ったおもちゃ箱のような賑わいが漂っていた。
アメリカ西海岸の開放的な雰囲気を取り入れた明るい内装。
イオンモール札幌発寒店の目玉のひとつ、キッズコーナー。
「北の生活」という共通点から関心が寄せられる北欧アイテム
本と同じ棚に食品が並ぶのもnewstyle独自の魅力。道産ブランド「NORTH FARM STOCK」が人目を引く。
新刊ではありませんが、今も知床半島でプロのハンターとして活動する著者の狩猟ノンフィクションです。北海道の春夏秋冬や私たちにも身近な小樽、札幌の描写に親近感を覚えます。相棒のアイヌ犬フチとの関係など内容も素晴らしいですが、ひたむきな文章の美しさにも心打たれる一冊です。物書きが本業じゃないのに、と舌を巻く思いでページをめくっていきました。
江口さんは東京・青山の書店「ユトレヒト」の代表であり、「TOKYO ART BOOK FAIR」などを主宰する本のスペシャリスト。本書はその彼が「僕と本」や「子どもと本」といった25のカテゴリーで紹介する選書本です。写真が多くカテゴリー別に紙の色を変えたりと見た目にも楽しめますが、なにより「この本をここで紹介するのか!」と驚かされるような変化球に富んだラインナップが秀逸です。自分もそういう自由な発想を店づくりに反映できたら、と大いに刺激を受けました。
児童文学の金字塔「モモ」といえば、皆さん、函入りのあの表紙を思い浮かべるかもしれませんが、実は同じ岩波書店から小さくてかわいらしい愛蔵版が出ていることをご存知ですか?2001年に発刊されたこの愛蔵版は橙色に懐中時計のイラストが目印。使用している紙や印刷インクも暖色系で統一された美しい造本で、大人心をくすぐるスペシャルエディションに仕上がっています。「モモ」の魅力は時代を超えた普遍のもの。春のプレゼントにおすすめです。
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