毎年11月は厚生労働省が定めた「児童虐待防止推進月間」。札幌市内でもNPO法人やフリースクール等の7団体が集い、今年3回目となる「Sapporoチャイルド・ライツ プロジェクト」を実施中。
路面電車での告知(終了)や札幌市中央図書館で10月28日(木)~11月23日(火)の間「子どもの権利」に関する図書を展示するなどのさまざまなアクションを行っている。
中でも人気企画は、11月末まで続くオリジナルブックカバーの無料配布だ。
昨年は6店舗だった配布店舗が今年は未来屋書店やアシーネ書房、宮脇書店、ラボラトリー・ハコ&かの書房、ダイヤ書房も加わり、合計18店舗に拡大した。
札幌市東区にあるダイヤ書房は児童書コーナーに設置。
ブックカバーは子ども虐待防止のシンボルであるオレンジリボンを意識したオレンジとブルーの2色展開。愛らしいイラストは1回目からイラストレーターのYukieさんが描いている。
プロジェクトの運営窓口であるNPO法人札幌チャレンジド理事長の加納尚明さんは「多くの書店さんに参加いただけたことで札幌の書店さんの社会貢献活動にもつながっているのでは」と語り、連携の手応えを感じているようだ。
関心がある書店はぜひ下記の事務局に連絡を取り、来年の参加店舗に加わってほしい。
事務局 NPO法人札幌チャレンジド 加納・城後
電話011-769-0843 メールchallenged@s-challenged.jp
人口1万6千人強の北海道砂川市にあるいわた書店。店主の岩田徹さんが企画した「1万円選書」で全国に名が知られる北海道の名物書店だ。
「一万円選書」の購入希望者は岩田さんが独自に作成した「カルテ」を受け取り、読書傾向のほかに自身の人生を見つめ直す項目に回答する。
これまでに読んだ本や「人生で嬉しかったこと」などはわかる気もするが、「これだけはしない、と決めていることはありますか?」「あなたにとって幸福とは何ですか?」と思わぬ角度から問いかけてくるところが「一万円選書」の人気の秘密。
北海道の小さな本屋のオヤジに心の奥底を打ち明け、その返事として岩田さんから送られてくる懐の深い選書のラインナップが大勢の人々の胸を震わせている。
現在は応募者多数により月一度の抽選制だが、その人気は一向に衰える気配がない。
そんないわた書店および「一万円選書」ファン待望の新刊、岩田徹著『一万円選書 本屋の神様が選ぶあなたが読むべき1冊』が12月にポプラ新書から刊行される(発売予定日2021年12月8日)。本体価格890円。
「一万円線書」がなぜ、これほどヒットしたのか。実際に自分も始めるとしたら、どういうところに気をつけたらいいのか。同業者が勉強のために読んでもいいし(岩田さんはこの選書企画を「どんどんマネしてください」とあちこちで公言している)、抽選にもれたことがある人はこの本を読めば、カルテに答えたつもりの擬似体験もできそうだ。
手に取りやすい新書で発売というのも岩田さんらしく、書店ナビも手に取るのが待ち遠しい。
釧路出身の直木賞作家桜木紫乃さんが文を、札幌の人気絵本作家そらさんが絵を担当した絵本『サチコさんのドレス』(北海道新聞社)が11月27日に発売される。
車椅子の女性もウエディングドレスが着れるようにと2019年にユニバーサルデザインのファッションブランド「Campanella(カンパネルラ)」を立ち上げた札幌のスタイリスト石切山祥子(いしきりやま・さちこ)さんの活動が題材になっている。
出版記念イベントは下記の通り。
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