心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
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札幌市内で洋書を本格的に取り扱っている書店は大手のみ。紀伊國屋書店札幌本店はJR札幌駅隣接、北海道大学も近くにあるという立地から旅行者や留学生を含めた外国人客が圧倒的に多いのだろう、と思っていたら、どうやらそれは素人考えだったようだ。「ご利用いただいているのは日本人のお客様が6割くらい。最近は『アナ雪』人気でお子さんと一緒に楽しめる洋書絵本を買っていかれるお客様も増えました」と、担当の山内聡子さんが説明してくれた。
「洋書」と一口にくくっても内包するジャンルは実に多彩だ。コミックをはじめフィクション、ノンフィクション、古典、名作、ビジネス、実用書、外国人に日本のことを紹介する本もあれば、外国語を学んでいる日本人が外国人に日本のことを、というバイリンガルの教材もある。ボリュームが一番多い言語は英語だが、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、韓国語等もカバーし、国内でも空前の大ヒットとなった人気コミック『進撃の巨人』は各国の棚に置かれていた。フランスの棚には『聖おにいさん』があり、「この国ではこれが人気なのか」という思わぬ発見も楽しめる。
話題作や注目作は手書きポップで内容をしっかり説明し、翻訳書が出ている作品は和書も並べて置く。「普段洋書を読まない方にも洋書の面白さを知ってほしい」という担当者たちの熱意が伝わってくる。「映画になった『プラダを着た悪魔』の続編”Revenge Wears Prada” by Lauren Weisbergerはまだ翻訳前なので、主人公アンディたちのその後が知りたい方はぜひ原書にトライして、洋書に親しむきっかけにしていただけたらうれしいです」。
かくいう山内さんも「決して語学が堪能なほうではありませんが、まずは自分から洋書への苦手意識をなくそうと、気になった本は少しずつでも読み進めています」とのこと。その一冊が“Weird Things Customers Say in Bookshops” by Jen Campbell。「アメリカの書店員が体験したお客とのweird(珍妙な、おかしな)会話集です。“わかるなあ”というのもあれば、“強烈!”と思うものも(笑)」。自分に身近な切り口から洋書に入っていくお手本を示してくれた。
【 住 所 】札幌市中央区北5条西5-7 sapporo55
【 電 話 番 号】011-231-2131
【 営 業 時 間】10:00~21:00
【 定 休 日 】年中無休
スタジオジブリ新作映画『思い出のマーニー』の原書です。まわりに心を閉ざしている主人公アンナが、不思議な少女マーニーとの出会いによって成長していくストーリーで、児童文学ですが大人が読んでも心に響くファンタジーです。
ヒラリー・クリントンが国務長官時代を振り返り、オバマ大統領との関係や外交政策について語った回想録。2016年のアメリカ大統領選挙への立候補を意識しての出版と言われており、全米で話題です。日本語未翻訳ですので、いち早く読みたい方はぜひ洋書をお手に取りください!
今年一番の話題作!ディズニー映画『アナと雪の女王(現代:Frozen)』の画集です。アンデルセンの童話「The Snow Queen」からインスピレーションを得て制作された『Frozen』。アナやエルサたちが下絵からどのような過程を経てあのすばらしいアニメーションになっていったのか…美しい雪と氷の世界はこの本の中にも広がっています。アナ雪ファンにはぜひ見ていただきたいオススメの一冊です!
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