北海道書店ナビ 第120回 レッドゾーンプライス文教堂西岡店
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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
2013年3月16日の開店以来、連日の盛況で「嬉しい悲鳴」を上げているレッドゾーンプライス文教堂西岡店。文具・雑貨が20%オフという「激安文具スーパー」の出店は新発寒店に続いて道内2店舗目。道内初上陸の「アニメガ」コーナーもあり、レジ前の行列は当分続きそうだ。[2013.4.22]
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=tl01UAbmjXM]
札幌豊平区の住宅街、西岡にできた「激安文具スーパー」レッドゾーン・プライス西岡店は文教堂書店の系列店。一部商品を除き店内の文具・雑貨を20%オフというお得な“赤札価格”で販売する。全国1号店となった新発寒店に続き、2013年3月16日にここ西岡店がオープン。開店初日は「少なく見積もっても2000人」が訪れたというにぎわいが現在も続いている。
「ありがたいことに西岡での文具ニーズはこちらの予想を遥かに上回り、毎日が戦場です」。そう言いながら笑顔が絶えないのは文教堂暦17年の関口直樹店長だ。過去の異動で10店舗近くを渡り歩いたツワモノだが、今回の開店準備は「自分史上最高の忙しさ」。その理由は少し複雑な店の構成にあるようだ。
レッドゾーン・プライス西岡店の面積は300坪。文具・雑貨スペースのほか、通常の書籍を取り扱う文教堂書店と道内初出店となる「アニメガ札幌西岡店」が100坪ずつを分け合う“インショップ”の構成になっている。ひとつ屋根の下に3店舗が入っているイメージだ。
「アニメガ」とは文教堂がメディア化作品やコミック新刊、ライトノベル、ボーイズラブ、同人誌等に特化した専門店。関東圏や京都以外の出店はこの西岡店が全国初。通常の書店では肩身の狭い思いをしている“強烈な品揃え”がここでは堂々たる主役となり、早くも口コミでコアなファンを引き寄せているという。
店全体としては「この空間で何でも揃う」ラインナップに購買意欲が刺激されるのだろう、お客様用カゴの使用率がかなり高め。“広さ”と“深さ”の共存が平日でも混み合う集客につながっている。
入社以来、初の大型複合店を預かる関口店長は「大役ですが今までで一番楽しい新規オープンになりました」と充実の表情を見せる。「笑顔でお客様をお迎えすること、“いらっしゃいませ”“ありがとうございました”が店にこだますること、清潔な店内であること。この3つを基本に、西岡のお客様に愛される店をスタッフ全員でつくっていきます!」
Store picture
「アニメガ」の見せ場は迷路のように入り組んだ配置がユニークなメディア化コーナー。
これだけ揃えばどんなニーズにも応えられそう、ボーイズラブの棚。
防犯や収納グッズもあり、ホームセンターの役割も。
文教堂姉妹店のアイデアを借りて道内作家を応援するコーナーも設置。
Basic information
【 住 所 】北海道札幌市豊平区西岡3条5丁目5-3
【 電 話 番 号】011-858-4560
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定 休 日 】年中無休
関口店長がセレクト! 3冊のおすすめ本
1)雫井脩介著「火の粉」(幻冬舎)
この驚愕の結末は言葉で説明できません!恐くてもページをめくる手は止められない衝撃の犯罪小説。元裁判官梶間勲の隣家に2年前に無罪判決を下した竹内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔や気の利いた贈り物で梶間家の人々の心をつかむ竹内だが、じきに鹿島家周辺で次々と不可解な事件が起こり始める…。
2)御巫桃也著「カーニヴァル」(一迅社)
アニメガいちおしのメディア化作品から一冊選びました。2013年4月からアニメ化がスタート!『コミックZERO-SUM』2007年10月号から連載が始まり、4月23日には最新刊11巻も販売予定。物語のキーアイテムとなる腕輪と運命の出会いに導かれて見目麗しい登場人物たちが織りなすファンタジックアドベンチャー。文教堂フェア対象作品なのでオリジナルペーパーが付くのは文教堂だけ!(数に限りがあります)
3)木野田君公著「札幌の昆虫」(北海道大学図書刊行会)
アウトドア好き、昆虫好きの自分にとっては作り、内容、手触り、どれをとっても最高です!3300枚のカラー写真で1700種の昆虫をカバー。難しい漢字には小学生も読めるようにふりがなが付いているので、私も子どもたちと外で遊ぶときは本人に調べさせたりして家族で愛用しています。もう大人になった“昆虫少年”の方にもぜひご家庭に揃えてほしい名著です