現在、紀伊国屋書店札幌本店1階で道内出版社8社による「春のイチオシ本フェア」開催中!
[2019.4.15]
今週の北海道書店ナビは、おすすめの出版&図書イベントを2つご紹介したい。
1つ目は、2019年4月20日に紀伊国屋書店札幌本店1 階で開催される「北の出版人 本気&本音トーク」。
2018年11月23日に江別蔦屋書店初のトークイベントとして開催された企画の第二弾にあたる。北海道書店ナビでも、同日のレポートを掲載している。
今回は、進行役が北海道ブックシェアリング代表の荒井宏明さんからブックコーディネーターの加藤重男さんにバトンタッチし、参加出版社は亜璃西社、寿郎社、柏艪舎、共同文化社(初登場)、北海道新聞社出版センター、北海道大学出版会(以上、株式会社省略)の6社で構成される。
東京の出版社に長年籍を置き、2018年札幌にIターンした加藤さんから見ると、「北海道の出版社はどこも、のびのびと本を作っている印象。自分たちが暮らす町の歴史や文化を伝えようという郷土愛が強く、独自の出版文化を感じます」。
前回は寿郎社の土肥社長、柏櫓舎の山本代表が参加したが、今回同社からはそれぞれ若手の下郷沙季さん、山本哲平さんが登場する。若手編集者たちがどういう思いで本づくりの現場にのぞんでいるか、ぜひ生の声を聞いてみたい。
寿郎社の文平由美さんが作成した各出版社紹介が掲載されている「春のイチオシ本フェア」リスト。トーク会場の紀伊国屋書店札幌本店で手に入る。
2つ目のイベントは、2019年7月6日・7日に札幌市図書・情報館で開催される「図書館総合展2019フォーラムin札幌」の関連企画で7日に行われる「北海道図書館研究会」。
前述の加藤さんが中心となり、有志が集う北海道図書館研究会実行委員会が主催する。内容は授業方式で5時限構成予定。北海道の学校図書館に詳しい全国学校図書館協議会学校図書館スーパーバイザー佐藤敬子さんをはじめ、小樽市、滝川市、幕別町など独自の工夫で活気づくりに取り組む図書館関係者が登壇する。
興味深いのは、2時限目の「危機対策」。話し手は2016年4月に震度7を二度観測した熊本地震を経験した熊本県菊陽町図書館の松本和代係長と、2007 年の夕張市財政破綻後、旧図書館から保健福祉センターに移動し再スタートした夕張市図書コーナーの平井由美子さん。
自然災害と自治体の財政破綻、どちらも決して他人事とは思えない”有事”であり、その危機をどう乗り越えたのか、当事者の話を直接聞ける貴重な機会となりそうだ。
さらに注目は、選書企画「一万円選書」に全国から応募が殺到する砂川市の「いわた書店」店主岩田徹氏による講演も。日頃、店頭に立つ時間以外は選書に専念している岩田さんの”70分間たっぷりトーク”は聞き逃せない。
イベント名は「北海道図書館研究会」とうたっているが、関係者に限定しておらず、参加費(資料費込み)2000円で誰でも参加できる。参加応募は4月下旬から。 北海道図書館研究会のFacebookで詳細が発表される。
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