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北海道書店ナビ  第184回 喜久屋書店BOOKJAM富良野店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


狩勝国道38号線沿いにあるコープさっぽろ富良野店2階の喜久屋書店BOOKJAM富良野店。50坪はあるだろうか、エスカレーターから遠いフロア奥の壁に沿って細長く伸びる“うなぎの寝床”のようなスペースながらも、お手製ポップでにぎわう丁寧な店づくりを実践。ドギツイ表紙の青年コミックも少なく、子どもを一人でも安心して行かせることができそうだ。[2014.8.4]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=aZ7HcMrZJl4]

生協のインショップということとも関係しているだろうが、契約社員やパートスタッフを含め“女性書店員の頑張りで支えられている”印象が強い喜久屋書店BOOKJAM。今回お話をうかがった富良野店の現場を預かる津川裕香理さんもその一人。勤務歴は今年で26年目。北見や遠軽の姉妹店を経て、現在は旭川の東光店や深川店も管轄するSVとして奮闘中。週に一、二度各店に顔を出し、売上等のチェックをして再び富良野に帰ってくるというサイクルを送っている。
こう聞くと、多忙で隙のない管理職像を思い描いてしまうかもしれないが、津川さんご本人はやさしい笑顔の、ほんわかとした雰囲気の持ち主。「スタッフも皆、勤務歴が長いので“ツーカー”の仲。みんなで話し合いながらお店をつくっています」と店の自己紹介をしてくれた。



こちらのPOPもスタッフのお手製と聞いてビックリ!



レジ横では夏休みの自由研究フェアを開催中。一つ一つのキットに「アリってすごい」「20日間で大人になれます」などの手書きポップが添えられていた。
書店の風物詩、夏の文庫フェアでは角川書店の「カドフェス」を盛り上げる見事な販促コーナーが出来上がっていた。テーマカラーである黄色のアーチ上にキャラクターのハッケンくんが元気よく跳ねまわっている。聞けば、同店のポップ好きなスタッフが楽しみながら作ったという。角川の人たちにもぜひ見てもらいたい力作だ。大学生やビジネスマンなどの20〜30代層が少ないため、話題書や新刊本への食いつきはスローペースだが、「じわーっと売れる」流れを見極めながらつねに商品を切らさないように気をつけたい、と語る津川さん。「自分がいいなと思っている本をご紹介できるのも楽しいです」と笑顔を見せた。例えばどんな本がお好きですか?と訊くと、「朝ドラでやっていますが、家にある『赤毛のアン』はボロボロになるまで読みました」。ハッピーエンドが好き、というそのやさしさにほっこり癒された。
Store picture



角川の人にも見てほしい!にぎやかな「カドフェス」コーナー



夏休みの自由研究フェア。一言ポップが参考になる。




児童書にも担当者の愛が伝わるポップがぺたり。


Basic information

【  住    所  】富良野市若葉町13−1
【 電 話 番 号】0167-22-5381
【 営 業 時 間】10:00〜20:00
【 定  休 日  】年中無休


津川さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)おばあちゃんの生活の知恵研究会著『一生使えるおばあちゃんの知恵 アイデア200選』(成美堂出版)

タイトルどおり、暮らしのさまざまな「困った」を助けてくれる「エコでやさしい」アイデアが詰まった一冊です。章ごとにハルおばあちゃんを取り囲む家族のストーリーマンガですごワザが楽しく紹介されており、そのあとに一つ一つのワザが細かく解説されています。その解説もハルおばあちゃんの口調で書かれているので、うん、うん、と素直に読めちゃいます。


2)ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社監修『ミッキーマウス 幸せを呼ぶ言葉 アラン「幸福論」笑顔の方法』(KADOKAWA/角川書店)

フランスの哲学者アランは「幸せになる一番の方法は、あれこれ悩むよりまず行動してみること」だと言っています。そんなアランの幸福論をミッキーと一緒に読み解いていく啓発本。私が好きな言葉は「周囲よりもまず自分自身に目を向けること」。肝心なのは自分がどう思うかで、人と比べてもしょうがないんだと気づかせてくれました。


3)樋勝朋巳著『きょうはマラカスのひ ークネクネさんのいちにち』(福音館書店)

うちの児童書担当のいちおし!銅版画家の樋勝朋巳(ひかつともみ)さんによる初めての絵本です。クネクネさんはマラカスが大好き!「マラカスの会」の友達と発表会を開くのですが…ページをめくるたびにウー チャチャ ウー チャッ!とマラカスの音が聞こえてくる、まさに傑作。一見とっつきづらそうな絵柄も見ているうちに「これでなきゃ!」という確信に変わります。


喜久屋書店BOOKJAM富良野店のフェア情報

夏休みの工作・自由研究フェア 開催中~2014年8月20日
夏休みの工作・自由研究に困ったらご来店下さい。
健康書コーナー 開催中~2014年9月20日
「ふくらはぎをもみなさい」「高血圧はほっとくのが一番」等の良好書と「首らくらくサポーター」「老眼改善メソッド」などの健康グッズ付のものを集めました。

週間売筋ランキング 対象期間平成26年7月14日~7月20日

文庫
第1位:「海賊とよばれた男上・下」 百田直樹 著(講談社)
第2位:「マスカレードホテル」 東野圭吾 著(集英社)
第3位:「弓張の月」 佐伯泰英 著(双葉社)
文芸書
第1位:「名著で読む日本史」 渡部昇一 著(扶桑社)
第2位:「山女日記」 湊かなえ 著(幻冬舎)
第3位:「おかげさまで生きる」 矢作直樹 著(幻冬舎)
趣味生活書
第1位:「食べものだけで余命3ヶ月のガンが消えた 」 高遠智子 著(幻冬舎)
第2位:「東京ディズニーリゾートグッズコレクション」 (講談社)
第3位::「よりみちグルメじゃらん北海道 」(リクルート北海道)
児童書
第1位:「うみ100かいだてのいえ 」 いわいとしお 著(偕成社)
第2位:「アナと雪の女王」(KADOKAWA)
第3位:「妖怪ウォッチオフィシャル攻略ガイド」 (小学館)

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