北海道書店ナビ 第164回 TSUTAYA札幌琴似店
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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
中高生が作った札幌発の青春ムービー『茜色クラリネット』は3月22日(土)シアターキノで公開!物語の舞台となった琴似の書店を紹介する北海道書店ナビ『茜色クラリネット』応援企画では、先週の「ケルン書房」に続き今週もロケ地となったTSUTAYA札幌琴似店を紹介したい。[2014.3.10]
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=_-h0QDhaiT0]
3月22日(土)からシアターキノで公開の『茜色クラリネット』はキャスト・スタッフともに中高生の青春ムービー。撮影は札幌市西区の琴似で行われ、劇中のいたるところに見覚えのある風景が登場する。そのうちの一つ、主人公のコトニ中学3年生・茜が放課後に親友の夏輝と待ち合わせをする場面に登場するのが、ここTSUTAYA 札幌琴似店だ。
同店が1階に入る複合ビル「コルテナI」は、スポーツクラブやサロン&スパ、飲食店が入る地元住民のコミュニティスペース。なかでも無料の天然温泉「コトニの足湯」は人気が高く、『茜色クラリネット』公開後には、ぽっかぽかの足湯を楽しむ常連同士の「『茜色』観た?」なんていう会話が聞こえてくるかもしれない。
ロケ地となったTSUTAYA 札幌琴似店、“普段の姿”は札幌市内唯一のスターバックス併設店。未清算の商品を持ち込めるので、ドリンク片手に気になる本や雑誌を楽しめるくつろぎの空間が広がっている。
店の配置は、入口近くの文庫・文芸・実用書棚から奥に設置してある雑誌・コミック系に向かって棚の背が高くなっていき、フロアのメイン通路沿いに話題の新刊が面している。
ブック担当の石﨑聡志さんにお話をうかがったところ、メインの客層は30〜40代の女性客。「料理や暮らし、健康・美容関連の実用書がよく動き、その延長上で生活の知恵や人生指南などの教養文庫も人気です」。最近はコミックに力を入れ、BL系も棚4本を占める充実ぶり。「一度に3、4冊のお買い上げ」も珍しくないという。さらに複合店の強みを活かそうと、レンタルコーナーのそばに話題の映像化原作をずらりと並べてPR。TSUTAYAならではのメディアクロスで購買意欲をかきたてる。琴似で撮った『茜色クラリネット』も公開に先駆けて公式ガイドブックが発売されたばかり。「映画とあわせてこちらも応援していきたいです」。
Store picture
料理・ペット・健康・美容の女性実用書が売れ筋。
「ためになる」「ちょっと役立つ」教養文庫も人気。
コミックのメインジャンルとして定着したBL系も充実。
レンタルコーナーの近くには映像化原作をラインナップ!
Basic information
【 住 所 】札幌市西区琴似4条1丁目1-1 コルテナI 1F
【 電 話 番 号】011-633-1515
【 営 業 時 間】8:00〜25:00
【 定 休 日 】年中無休
石﨑さんがセレクト! 3冊のおすすめ本
1)『中高生とまち、プロの力で映画を作る 茜色クラリネット公式ガイドブック』(コアBOOK)
2013年夏、中高生×琴似(コトニ)のまち×プロの映画人。〈地域で撮る映画制作〉の全てがこの一冊に。スタッフ・キャスト関係者50人近くの声を一挙掲載!映画によるまちおこしや映像制作の参考になる制作スケジュール「茜色カレンダー」、シナリオも採録。「ロケ地マップ」には当店も掲載されています。
2)松下幸之助著『道をひらく』(PHP研究所)
当店ではちょっと元気がないビジネス書ですが、本書は世代や時代を超えて読み継がれているロングセラー。「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助による仕事の心構えや人生訓が綴られています。文庫サイズかつ読みやすいエッセイ調なので、「ビジネス書は苦手」という方にも気軽に読んでいただけます。読み返すたびに仕事の原点を思い起こさせてくれる、自分にとっても大事な人生の一冊です。
3)村山哲哉著『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(高橋書店)
ふんわりとしたやさしいタッチの表紙が気になって小学校低学年の娘に買ったところ、学校の「朝読」の時間に夢中になって読んでくれました。「『ごめんね』を上手に言うほうほうは?」「せつないってどういうこと?」…いざ子どもに聞かれると、どう答えていいかわからないことが書かれていて、子どもをもつ大人こそがこういう本を読まないといけないのかも、と考えさせられました。
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=VZGgsgjQ9hI]