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北海道書店ナビ  第165回 アシーネ琴似店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


札幌市西区の琴似が舞台の青春映画『茜色クラリネット』は3月22日(土)シアターキノで公開!道内各書店ではすでに公式ガイドブックが発売され、北海道書店ナビでも3月は『茜色クラリネット』応援企画として地元琴似の書店を紹介中。中高生がひと夏をかけて作った映画の公開を盛り上げたい。[2014.3.17]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=hyJMVLAzKs8]

2013年夏、札幌の中高校生が夏休みを返上して作った映画『茜色クラリネット』の公開がいよいよ今週末に迫っている。監督は札幌北高1年の坂本優乃さん。中学の3年間続けたシアターキノの映像制作ワークショップで映画づくりの楽しさを知り、今回の監督という大役を見事に務めた逸材だ。現在はプロモーション活動に大忙し。マスコミからの質問にも堂々たる受け答えで、小さな大物監督ぶりを披露している。〈中高生×大人×琴似のまち〉という三者の協同で実現した映画が観客にどう受け止められるのか、坂本監督をはじめ関係者全員が楽しみにそのときを待っている。
ロケ地となった琴似の書店では現在、先行販売の『茜色クラリネット』公式ガイドブックが店頭に並んでいる。ダイエー琴似店3階にあるアシーネでもレジ前の一等地に置かれていた。「映画公開前なのでまだ目立った動きはありませんが、今週末の公開後にはきっと手に取ってくださるお客様が増えるはず」。そう答えてくれた松本英司店長も地元で撮られた映画の動向を見守っている。

“ダイエーの本屋さん”アシーネは現在、全国的に店舗改装が進行中。琴似店も2013年6月に店のゾーニングを明確にしたリニューアルが行われた。「お子さん連れのお客様が安心して本選びができるように以前は離れていた児童書と女性誌コーナーを隣り合う場所に移動するなど、女性・男性・シニアの方々と対象を明確にしたゾーニングで、これまで以上に居心地のいい店づくりを目指します」。
他にも、バラバラだった棚の高さを低いほうに揃えたため、店全体の見通しがよくなり明るく開放的な印象に。レジの場所を店の中心に移動し、通路もガタつきのないスムーズな動線を確保した。シニア向けの棚近くに新設したソファが取材中、常に埋まっていた光景からもリニューアル後の快適さがうかがえる。「今後もお客様の様子を見ながらこまめに変えていく予定です」と語る松本店長。その変化の一つに映画&ガイドブック『茜色クラリネット』の盛り上がりが加わることを期待したい。
Store picture

女性・男性・シニア別にゾーニングを明確にしたリニューアルが好評。



シニアに人気の北海道新聞掲載コーナー。3/22(土)公開、映画『茜色クラリネット』公式ガイドブックも先行発売中!



同じフロアの他店にあわせて営業時間を夜9時までに変更した。


Basic information
【  住    所  】 札幌市西区琴似2条4-2-2ダイエー琴似店
【 電 話 番 号】011-644-9708
【 営 業 時 間】09:00~21:00
【 定  休 日  】年中無休

松本店長がセレクト! 3冊のおすすめ本

1)岡田尊司著『母という病』(ポプラ社)
ドキリとするタイトルの本書は2012年の発売ですが、2014年1月に新書が出てから再び動き出しました。著者は長年、親子関係を見つめてきた精神科医。うつ、ひきこもり、摂食障害など精神的な要因による病の原因が、じつは「母」という存在にあると主張した衝撃の一冊です。当店では娘さんに買っていかれるご年配の女性客も目立ちました。「悩む娘に何かしてあげたい」という親心なのかもしれません。
2)小林凜著『ランドセル俳人の五・七・五』(ブックマン社)
テレビで紹介されてから「ランドセル俳人あるかい?」とお問い合わせが殺到した話題書です。出生時が944gという小ささから小学校で壮絶ないじめにあい、不登校になった凛くん。野山で遊ぶうちに俳句で自分の気持ちを表現するすべを学び、瑞々しい才能を開花させていきました。いじめ問題を考えさせられると同時に、詠まれた句の美しさが胸に迫ります。凛くんはこの春から中学校に通うそうです。
3)水野敬也・長沼直樹著『人生はニャンとかなる!』(文響社)
とにかくすごい人気です、前作『人生はワンチャンス!』を超えるネコ人気!見ているだけで幸せな気持ちになるネコたちの写真に、「友達にあげたいから」と新たにお買い求めになるリピーター組も珍しくありません。道路でカラスに襲われているところを助けられた子猫の写真集『わさびちゃん』同様、皆様に愛され続けているネコブック、今後も充実させてまいります。

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=VZGgsgjQ9hI]

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