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北海道書店ナビ  第144回 コーチャンフォー旭川店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


道北エリア屈指の超大型複合店「コーチャンフォー旭川店」はJR旭川駅近く、新開発が進む新成橋通エリアに2010年9月に誕生。全天候型立体駐車場を含む全610台の大型駐車場完備で、旭川市民のエンタメライフに活気をふきこんだ。[2013.10.7]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Wr16pSQW5UA]

今年の9月13日で開店4年目に突入したコーチャンフォー旭川。書籍900坪に文具510坪、CD&DVD 250坪、ドトールコーヒーという複合展開は同社ならでは。林隆治マネージャーにスタートアップの3年間を振り返っていただいた。
「釧路に本社がある当社にとって旭川は“はじめまして”のまち。地元の方々に受け入れていただけるか不安はありましたが、いざオープン日を迎えると開店前から行列ができたり、すでに札幌の姉妹店のポイントカードをお持ちの方が多かったり…本当にうれしかったです。本好きのお客様も多く、読書文化がしっかりと根づいている印象を受けました」。

書籍・文具・CD&DVD・飲食の4つの柱で「親子三世代が楽しめる店づくり」を貫くコーチャンフォーでは、楽しみ方も十人十色。家族で訪れ、集合時間と場所を決めておいて思い思いの時間を過ごすのが当たり前の風景だ。特に書籍コーナーでは「お一人で大量買いかな?と思ったら実は後ろにご家族がいらっしゃって、それぞれが選んだ本がカゴの中に入っている」“家族買い”も少なくないという。「よく来てくださるお客様が初めてご来店のお友達に“ここ、すごいでしょう!”と紹介してくださる」場面も林さんたちの大きな励みになっている。

コーチャンフォーの書籍コーナーではブックカバーも楽しい12色で展開。ベージュ系が多い業界の中でピンクや黒など斬新な色づかいが好評だ。「JRの車中や街中で自社のカバーをかけた本を読んでいる方を見つけたときはやっぱり嬉しいですね」と林さん。4年目の抱負は「一度“いい店だ”と思ってくださったお客様はきっと二度目も足を運んでくれるはず。そのためには品揃えや接客、そして単独書店ではなく複合店であることも含めて《喜んでいただける店》であり続けることを追求します」と気合いは十分。かつて本当に欲しい本は札幌で買っていた人々も、いまでは道北の中心地・旭川のコーチャンフォーで目的が果たせるようになった。道北エリアの読書文化普及のためにも、同店が果たす役割に今後も注目し続けたい。
Store picture

コーチャンフォーの目玉は楽しい児童書コーナー!




サイズが大きいビジュアルブックもスペースたっぷりの品揃え!




手塚作品から始まる文庫コミックコーナーは大人のツボを押しまくり!



コーチャンフォー独自の12色のブックカバー。「1番」はやさしいピンク色。


Basic information
【  住    所  】旭川市宮前通西4155
【 電 話 番 号】0166-76-4000
【 営 業 時 間】9:00〜24:00
【 定  休 日  】年中無休

林マネージャーがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)村上春樹著「象の消滅」(新潮社)
ノーベル文学賞に毎年名前が挙がる国民的作家・村上春樹が1980年から1991年に書いた作品をまとめた短編集です。1993年にアメリカで発売されたものの日本版という、いわゆる“逆輸入本”でもあります。個々の短編は他の文庫でも読めますが、魅力的な初期の短編をひとまとめにしたのが本書の魅力。まだ村上作品を読んだことのない人にも、長編派のハルキストにもおすすめの一冊。装丁も素敵です。
2)ロバート・A・ハインライン著「夏への扉」(早川書房)
読む本に迷ったら名作に立ち返るべき。タイムトラベルものであり青春小説でもある本書はSFの金字塔。半世紀以上も前に出版されましたが、いま読んでもまったく古さを感じさせない瑞々しさが詰まったまさに名作。自分は装丁に惹かれた“ジャケ買い”でしたが、期待以上の読みごたえでした。SFは苦手、という方にこそ読んでいただきたいです。
3)ピーピーエス通信社・アマナイメージズ「世界一の写真集」(パイインターナショナル)
本は「読む」だけでなく「見る」または「感じる」ものでもあります。当店でもビジュアルに特化した本を豊富に取り揃えており、写真集コーナーは世代を問わず人気があります。そのなかでも特におすすめがこちら!ギネスなどのデータをもとに「世界一」の美しい風景を集めた写真集です。表紙の一枚は「世界最大の鏡」と称えられるボリビアのウユニ塩原。これだけの絶景が詰まっていながらソフトカバーでお値段もお手頃。ぜひお手に取ってみてください!

コーチャンフォー旭川店のフェア情報

「本で読む宮崎駿」 (開催中~終了未定)
ついに引退を表明した宮崎駿監督。「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」まで、監督作品に関わる書籍をフェア展開中です。映画以上の拡がりを見せる「ナウシカ」のコミックや、貴重な絵コンテを収録した絵コンテ全集は見ごたえがあります。監督が愛した児童文学のフェアも今後開催予定となっております。
「雑誌バックナンバー」(随時開催中)
カウンター横にあるイベントコーナーでは、貴重な雑誌バックナンバーフェアを開催しております。集めた雑誌はその時々により異なっており、出会いは一期一会です。現在は最新号が旭川特集である、「HO」を取り上げております。何時どんな雑誌が登場するか分からないこのコーナーに注目して下さい。

週間売筋ランキング 対象期間平成25年9月15日~9月21日

文庫
第1位:「オレたち花のバブル組」 池井戸潤 著(文藝春秋)
第2位:「オレたちバブル入行組」 池井戸潤 著(文藝春秋)
第3位:「花の鎖」 湊かなえ 著(文藝春秋)
文芸書
第1位:「ホテルローヤル」 桜木紫乃 著(集英社)
第2位:「祈りの幕が下りる時」  東野圭吾 著(講談社)
第3位:「ロスジェネの逆襲」 池井戸潤 著(ダイヤモンド社)
ビジネス書
第1位:「覚悟の磨き方 」 池田貴将 編訳 (サンクチュアリ出版)
第2位:「99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ」 河野英太郎 著(ディスカヴァートゥエンティワン)
第3位:「もう「いい人」になるのはやめなさい」 潮凪洋介 著(中経出版)
趣味生活書
第1位:「医者に殺されない47の心得 」近藤誠 著(アスコム)
第2位:「北海道の山」 伊藤健次 編(山と渓谷社)
第3位::「食べるならどっち 」 渡辺雄二 著(サンクチュアリ出版)
児童書
第1位:「どんぐりむらのどんぐりえん 」 なかやみわ 著(学研)
第2位:ぼく、アンパンマン」 やなせたかし 著 (フレーベル館)
第3位:「ごめんやさい」 わたなべあや 著 (ひかりのくに)

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