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北海道書店ナビ  第122回 しんどう書店本店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


苫小牧には2つの〈シンドウ書店〉がある。ひとつは漢字表記の進藤書店で、もうひとつはこちらの岩﨑久雄さんが代表を務める株式会社しんどうの店。聞けば両者に血縁関係はなく、創業者同士がかつて書店経営を学んだ修行時代をともにした経緯を経て各店に枝分かれしていったのだという。[2013.5.6]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=phX0Jza1ep4]

しんどう書店の岩﨑久雄社長は苫小牧書店商業組合理事長も務める地元の顔役。1972年に開業し今年で40周年を迎える本店でお話をうかがった。
「40年の歩みは“自然体”の賜物。ゲームやレンタル業に手を染めず、書籍・文具・事務用品という書店本来の機能からブレることなく自然体で続けてきたことが今日につながったと思います」。現在は「支えてくれた地域の方々に感謝をこめて」キャンペーンを展開中。その一環として4月23日からの「こどもの読書週間」中に児童書をお買い上げのお客様には、しんどう書店からオリジナルプレゼントが進呈される。

「まちの本屋の役目はこどもたちの元気が出る店づくり」という岩﨑社長の言葉どおり、こどもたちに人気のシールは探しやすいようにラックの高さもこども目線サイズ。教科書販売も行っているため、取材当日「○○高校の音楽の教科書をください」という女子高生の姿も目にした。おかあさん書店員の吉田琴江さん曰く「わが子の同級生に接客することもある」そうだ。
小さい店だがスタッフのチームワークはよく、気さくな接客が地元書店の思い出となって心に残る――。苫小牧のこどもたちに「ありがとう」と「これからもよろしく」を伝えるしんどう書店40回目の春である。
Store picture



岩﨑社長を囲んでスタッフのみなさんと。



ポップ描きを勉強したスタッフによる告知はさすがの完成度!



地元苫小牧の出版社、一耕社の本もしっかり応援!


Basic information

【  住    所  】苫小牧市新富町1丁目8−19
【 電 話 番 号】0144-72-8955 ‎
【 営 業 時 間】9:00〜20:00日祝日(10:00~19:00)
【 定  休 日  】元旦


しんどう書店スタッフがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)荒川弘著「銀の匙」(小学館)

2013年7月からフジテレビ系ノイタミナでアニメ化決定の大ヒット酪農青春グラフィティ。4月に最新刊の7巻が出ました。主人公は北海道の大蝦夷農業高校、通称「エゾノー」に入学した八軒勇吾。一年生は全員義務化されている全寮生活から始まる主人公の成長ぶりを爆笑とともにお楽しみください。


2)藤巻忠俊著「黒子のバスケ」(集英社)

影が薄くバスケも強くない主人公黒子テツヤが、10年に1人の天才が5人揃った“キセキの世代”と絶賛されたかつてのチームメイトに、新しい仲間とともに挑む青春バスケストーリー。5月頭に最新刊22巻が発売予定です。


3)湊かなえ著「夜行観覧車」(双葉社)

ハードカバーと文庫、どちらにも暗闇の中に浮かび上がる幻想的な観覧車を描いた表紙が使われた本作。TBSでドラマ化されたときのポスターにもそのまま表紙のモチーフが採用されました。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。その家族と向かいに住む家族の視点から事件の動機と真相が明らかになる…。

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