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第584回 BOOKニュース 2023年9月編

9月9日(土)、地球上の「ヒーロー」(少数民族)を撮り続ける 写真家ヨシダナギさんのトークショー&サイン会 at 国際ホール  9月9日(土)・10日(日) SCARTSモールへGO ! どさんこ出版社7社合同の販売会「ヨマサル市」開催  9月8日(金)からウイスキー抽象画を描く五十嵐雄生さんが 新ギャラリー「馬と獅子」で初個展「酒味の色形(しきけい)」

【NEWS01】
9月9日(土)、地球上の「ヒーロー」(少数民族)を撮り続ける
写真家ヨシダナギさんのトークショー&サイン会 at 国際ホール

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独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。以来アフリカをはじめとする世界中の先住・少数民族を撮影、発表しつづけるヨシダナギ。
現在は世界各国のドラァグクイーンにもスポットライトを当て、さらに反響を集める彼女のトークイベントが、9月9日(土)札幌の国際ホールで開催される。

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2017年日経ビジネス誌で「次代を創る100人」へ選出。同年、講談社出版文化賞写真賞を受賞。

ヨシダナギの名前を一躍世界に知らしめたのが、アフリカやアマゾン、オセアニアなど世界中のヒーロー(少数民族)を撮り続けるシリーズだ。
完売した2017年のベスト版『HEROES』から6年、今年2月には新たに4民族を加えたスペシャルエディション版が発売された。

HEROES Special Edition(ヨシダナギBEST作品集)
ヨシダナギ  ライツ社
雑誌「Pen」の表紙を飾った「ボロロ族(マリ)」「カヤポ族(ブラジル)」をはじめ、過去の写真集未収録作品や語られることのなかった撮影手記も含む全142P。表紙は金の箔押し。B4サイズの超・大型版。


トーク当日は『HEROES Special Edition』に収められた作品エピソードなどを本人から直接聞くことができる貴重な機会、お見逃しなく!

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ヨシダナギ、札幌に立つ2023

日時:2023年9月9日(土)
15:00 開場&物販開始/16:00 開演/18:00 サイン会
会場:札幌国際ビル貸会議室 国際ホール(札幌市中央区北4条西4丁目1)
アクセス:JR札幌駅より徒歩3分、地下鉄さっぽろ駅直結
定員:210名(自由席)
入場チケット:3,000円(税込)Peatixで好評発売中!
書籍付きチケットでトーク後にサイン&名入れの特典も!

ヨシダナギ、札幌に立つ2023
https://yoshida-sapporo2023.peatix.com/

【NEWS02】
9月9日(土)・10日(日) SCARTSモールへGO !
どさんこ出版社7社合同の販売会「ヨマサル市」開催

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亜璃西社、かりん舎、共同文化社、クルーズ、寿郎社、中西出版、北海道新聞社――札幌の出版社7社が協同で2023年9月9日(土)・10日(日)の2日間、販売イベントを開催!
タイトルも、どさんこ出版社らしく「ヨマサル市」という。「ヨマサル」とは「読む」を変形した北海道弁。「読書に関心があるけれど何を読んだらいいかわからない」という人たちに「思わず読んじゃう=読まさる本」をおすすめするイベントだ。

実はこの「ヨマサル市」、もとは市内出版社に勤める有志が企画し、2020年6月に街中で大々的な開催が予定されていた「本のおまつり」だった。
全国の個性派出版社を一堂に集め、さまざまなトークイベントも用意されていた非常に前評判の高い催しだったが、残念ながらコロナ禍で中止を余儀なくされていた。

だが企画の火は消えず、同月に「全国のヨマサル本、集めました!」フェアを紀伊國屋書店札幌本店、MARUZEN&ジュンク堂書店札幌、北海道大学生協クラーク店の3店舗で開催。
翌年の2021年7月にも、新たに三省堂書店札幌店を加えた4書店が合同フェア「ヨマサル市2021」を展開し、北海道から沖縄まで全48社から送られてきた粒揃いの本が、札幌の本好きたちを楽しませた。

第519回 BOOKニュース:ヨマサル市2021スタート!

www.syoten-navi.com

そして2023年9月、ヨマサル市がまた復活する。今回の主催は道内の出版社20社近くが加盟している一般社団法人北海道デジタル出版推進協会。
日頃は電子書籍の流通に力を注ぐ団体だが、「紙の本の販売促進にも取り組みたい」とヨマサル市開催に手をあげた。

9月9日(土)・10日(日)の会場は、札幌文化芸術交流センター1階SCARTSモールB。初日は11:00~18:00。2日目は10:00~。
参加出版社の自己紹介は、こちらをご覧いただきたい。

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書店の「北海道本コーナー」等で地元出版社の本を見かけることはあっても、本を作った当人たちから直接話を聞くことができるイベントはそう多くない。
とりわけ編集者は著者の代弁者であり、「本」というメディアに精通したプロフェッショナルだ。
著者が綴ったテキストをどのようにして本という立体物に立ち上らせたのか、ぜひ店頭に並ぶまでのエピソードを聞いてほしい。

一般社団法人北海道デジタル出版推進協会

www.hoppa.or.jp

【NEWS03】
9月8日(金)からウイスキー抽象画を描く五十嵐雄生さんが
新ギャラリー「馬と獅子」で初個展「酒味の色形(しきけい)」

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2023年6月に書店ナビの選書企画「本のフルコース」にご登場いただいた札幌在住の会社員で、趣味の時間に《ウイスキー抽象画》を描く五十嵐雄生さん。
「飲んだウイスキーの印象を色や形に変換した抽象画を描く」という表現活動が注目を集め、9月8日から初めての個展開催が決定した。

第576回 ノムスル 五十嵐 雄生さん

www.syoten-navi.com

会場はこのノムスル個展がこけらおとしとなる新ギャラリー&ショップ「馬と獅子」(札幌市中央区南22条西15丁目1-10 猪狩ビル2F)。編集プロダクション「マニュブックス」が運営する。
「2カ月くらい前にうかがった酒房ハレとケさん @syubou_haretoke でウイスキーを飲んでたら、たまたま隣にいた編集者の笹山浅海さんに興味を持っていただき、ありがたいことに個展を開催することになりました」(五十嵐さん)。

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札幌市円山にある五十嵐さんのアトリエ。有料試飲も楽しめるオープンアトリエも随時開催している。詳細はノムスル NOMUSURU WHISKEY ARTinstagramで。

今回の個展もオープンアトリエのように作品のモデルとなったウイスキーを飲める体験型。「新作も頑張って描いています」。

五十嵐さんの画風は抽象絵画のジャンルに入るが、ウイスキーを口に含んだときの味わいや香りの変化を、キャンバスの上から下へ、あるいは右から左へと時間軸に沿って描いていくなどのデザイン的なアプローチをとっている。
スッと縦に走った黄色のラインが「途中水を加えた時に感じた麦と蜂蜜の甘さ」を表現しているなど、解説と合わせて見ると幾重にも理解が深まっていく。個展のタイトルどおり、「酒味の色形(しきけい)」を映した五十嵐ワールドを、新しいギャラリーの誕生とともに楽しんでいただきたい。

ノムスル個展
酒味(しゅみ)の色形(しきけい)
―ウイスキーの味わいを、色と形にしてみたら―
日時:2023年9月8日(金)~24日(日)
10:00~20:00 会期中無休
会場:札幌市中央区南22条西15丁目1-10 猪狩ビル2F 
アクセス:札幌市電「電車事業所前」駅より徒歩2分

https://www.instagram.com/uma_to_shishi/

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