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2019年7月に開催され、全国から図書館・書店関係者が集まったトークフォーラム「北海道図書館研究会」。
2021年6月12日土曜には、その第2回がオンラインイベントで開催される。
[イベントレポート] 全国の図書館関係者が夏の札幌に集合! 分かちあい、つながる北海道図書館研究会レポート
同会の実行委員長は札幌在住のブックコーディネーター加藤重男さん。第1回の充実した内容が好評を博したが、2020年は新型コロナウイルスの影響でやむなく継続を断念。
だが「コロナで立ち止まっていても何も始まらない。できることから始めたい」との思いから、今年はオンラインでトークイベントを企画した。
全国から63名が参加した2019年の第一回。挨拶をしているのが加藤さん。
オンライントークのゲストは、2021年5月に開業4周年を迎えた札幌の「俊カフェ」オーナー古川奈央さんと、江別を拠点に全道の学校図書館サポートに力を注ぐ一般社団法人北海道ブックシェアリング代表の荒井宏明さん。同会は2020年にライブラリーオブザイヤー2020「ライブラリアンシップ賞」を受賞している。
道内の本業界ではおなじみの二人だが、実は互いに「お名前は知っていて、いつか話す機会があれば」という間柄だったことを加藤さんが聞きつけ、今回の企画が実現したという。
また当日トークに参加する加藤さん本人も都内の大型書店員や大手出版社勤務、公共図書館司書のキャリアを持ち、2018 年に札幌移住後はさまざまなブックイベントを展開する「本の人」だ。
三者三様の活動内容だが、「本を通じて人と人をつなげる橋渡しを行っている」点が共通項。加藤さんは「自分たちは本の力で働いているので、本の力を信じている人に視聴してもらいたいです」と呼びかけている。
当日は俊カフェから無観客で配信し、参加料は2000円(見逃し配信あり)。参加申し込みは2021年6月12日午前7時までPeatixで受付中(定員100名の先着順)。
「本で橋渡しする」 オンライン鼎談 古川奈央×加藤重男×荒井宏明
“本の世界を旅するホテル”をコンセプトとするランプライトブックスホテル札幌が、札幌市中央区狸小路7丁目にオープンした。ランプライトブックスホテルとして名古屋に続き、2店舗目の出店となる。
地上9階の総客室数112室。1階に宿泊客以外も利用できるカフェがあり、その奥に棚の本を購入できるカウンター「ランプライトブックス札幌」を併設している(通常は24時間営業だが、現在はコロナ対策で7:00~20:00営業)。
【公式】本の世界を旅するホテル ランプライトブックスホテル札幌
“泊まれる本屋”として知られる「BOOK AND BED TOKYO」をはじめ、ライブラリーを充実させたブックホテル系は全国各地で展開されているが、平成以降に札幌市内で「本」をキーワードにしたホテルが誕生したのは初めてではないか。
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2020年の暮れから石巻店のTwitterでフォロワーたちに呼びかけたご当地本選書企画「GoTo読書」フェアで話題を集めた未来屋書店。
北海道は札幌の桑園店を拠点に展開し、同店では続けて「#コミックでGoTo読書」も企画。巣ごもりが続く札幌市民に新たな読書の楽しみを提供した。
さらに5月14日からは新企画「桑園Twitter文庫」を発表。ツイートと同じ140字の紹介文とともにおすすめ本を募ったところ(現在は募集終了)、「かなりの数」の発注に進んでいるという。
また未来屋書店Bookmark Lounge cafe碑文谷店では「#コミックでGoToBL 尊い世界へ」を展開中。これを書いている6月2日時点にも「未来屋書店 石巻(宮城)×桑園(北海道)×苗穂(北海道)×前沢(岩手)×本庄(埼玉) 5店舗合同 夏のコミック企画 現在準備中…!」という気になる投稿がタイムラインに流れてきた。
互いに刺激を受けて、横のつながりが大いに発揮されているようだ。各店の書店員たちが等身大の創意工夫でユニークな棚作りに励んでいる。
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