北海道書店ナビ

北海道書店ナビ  第193回 TSUTAYA深川店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


深川市内に新刊書店は4店舗ある。うち3店舗はJR深川駅より西側に固まっているが、ここTSUTAYA深川店のみが東側。マックスバリュやツルハと並んで、おなじみのショップサインが迎えてくれる。[2014.10.13]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=NOaO9PTBJgw]

各地の書店を訪ねて道内をめぐっていると、あらためて地方におけるTSUTAYAの存在の大きさを実感する。「小さいまちは地元に遊ぶところがない分、お客様はテレビの情報に敏感。テレビで紹介された本やメディア化の原作が群を抜いて売れる」とは、人口5万人以下のまちでよく耳にする言葉だが、アニメや映画のDVDレンタルとその原作を置く書籍売場が同じ空間にあるTSUTAYAはまさに「一粒で二度」のおいしさをお客様に提供している。さらに店の立地もスーパーやドラッグストアが近隣にあるところが多く、「あそこに行けば大抵の用事がすむ」便利さが週末の集客につながっている。
今回取材させていただいたTSUTAYA深川店も、そんな〈地元になくてはならない店舗〉のひとつ。東京本社の株式会社Vidawayが経営している。北海道書店ナビでは過去に苫小牧の姉妹店にもおじゃました。
深川店で迎えてくれた平間公介さんは東北の姉妹店にいたが3年前に異動の辞令を受け、出身地の北海道にUターン。100坪の書籍売場を任されている。「深川店は他の姉妹店と比べるとお客様の年齢層が高めです。40代から60代のお客様が多く、週末になると親子三代でいらっしゃる方も少なくありません」。
売れ筋はやはりメディア化されたコミックや原作の文庫、その次に雑誌の順番。どのジャンルも確かな品揃えで「ここに来れば」という安定感はあるが、平間さんとしては「今後もう少し当店ならではの色を出していきたい」という欲もある。
「それにこれは僕の勝手な印象ですが、深川のお客様は豊かな自然に囲まれているからでしょうか、皆さんすごく穏やか。お探しの本がたまたま切れているときでも『そうですか』とそのまま引き下がる方が多いので(笑)、こちらから積極的にお取り寄せをご提案するなど、もっとお客様とコミュニケーションを取っていきたいです」。地元になくてはならない存在感に店独自のあたたかみを通わせるのが目標だ。


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雑誌コーナーは車や趣味系など男性誌が充実。


Basic information

【  住    所  】深川市5条20-1
【 電 話 番 号】0164-26-2765
【 営 業 時 間】10:00〜24:00
【 定  休 日  】年中無休


平間さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)椿いづみ著『月刊少女野崎くん』(スクウェア・エニックス)

男子高校生、野崎梅太郎は実は人気少女マンガ家の顔も持っていた!今年の7月にアニメ化されて以来、当店で売れない日はないくらいの人気です。気になるアニメのほうも、うちの詳しいスタッフが「そのシーズンでナンバー1の面白さ!」と太鼓判を押したほど。Blu-ray&DVDも随時発売中です!


2)荒木飛呂彦著『ジョジョリオン volume 1―ジョジョの奇妙な冒険part8 ようこそ杜王町へ』(集英社)

国民的な人気シリーズもこの『ジョジョリオン』でとうとう第8部に突入。今月には最新刊も発売になります。個人的に好きなのは第3部『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』。いつまでも色あせないロングセラーの理由が詰まっています。


3)爆笑問題著『爆笑問題 日本原論』(宝島社)

テレビ・ラジオで活躍する爆笑問題ですが、実は本こそが彼らの面白さを堪能できるメディアだと思います。97年に出版された『日本原論』は2007年に新装版ができ、2014年の今読んでも通じる毒や笑いに包まれています。テレビでのマシンガントークをうるさいと感じる方も、本ならこちらのペースで読めるので大丈夫。太田光の毒をたっぷりと楽しめます。

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