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北海道書店ナビ  第168回 紀伊國屋書店札幌本店編

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


紀伊國屋書店札幌本店が3月14日にリニューアルオープン! 今まで以上に明るく開放的な空間となり、新たな利用客を呼び込んでいる。2階にはスターバックスコーヒーが入り、駅前通りに面した大きなガラス窓前の一人掛けスペースで本とコーヒーのマリアージュを楽しむ姿が定着しつつある。[2014.4.7]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=5htxWYhKCGM]

紀伊國屋書店札幌本店リニューアルのポイントは4つある。一番大きいのは、これまで入口右側にあったDVDコーナーを移動し、そのスペースに〈オールジャンルの新刊・話題書〉コーナーを大きく確保したことだろう。2階に専門コーナーがある社会科学や人文科学の新刊もこれからは1階で見ることができるようになり、文芸や文庫・新書などコーナーごとに散っていた新刊も同じ空間にフルラインナップ。利便性が大きくアップした。
2つめは、動きが活発な地図ガイドコーナーを入口入って右側奥に移動し、壁面をたっぷり使ったレイアウトに変更した。元の地図ガイドがあった場所にはコンパクトになったDVDコーナーが入り、互いに入れ替わった関係だ。
「3月14日に変わったばかりなので慣れないお客様にはご不便をおかけしていますが、〈入口右に新刊と地図ガイド〉と覚えていただけたらうれしいです」。店長代理の石堂聡さんからのお願いだ。
3つめは以前から要望があった文具を拡大。質量ともに増やし、日常的な文房具の他、現在はミニカーガレージセール(4/13(日)まで)を展開している。2階のカフェコーナーには、スターバックスコーヒーが出店。駅前通りに面した大きなガラス窓をのぞむ一人掛けスペースは背が壁で仕切られているため、ほどよい密室感があり、本とコーヒーでくつろぐ滞在時間がつい長くなりそうだ。紀伊國屋書店の経営ではないが、1階の入口外にあったコーヒーショップもフラワーショップに変わった。ビル全体に華やかさが増し、各店とも順当に新たな客層を増やしているそうだ。


Store picture



入口右の旧DVDスペースをオールジャンルの新刊・話題書にリニューアル。



2階にコーナーがある社会科学・人文科学の新刊も1階でチェックできるようになった。



地図ガイド本は入って右奥に移動。外光が差し込み、店内全体が明るく開放的な雰囲気に。



中央レジの隣に移動したDVDコーナーはいつでも10%OFF!


Basic information

【  住    所  】札幌市中央区北5条西5丁目7 sapporo55
【 電 話 番 号】011-231-2131
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定  休 日  】年中無休


紀伊國屋書店札幌本店のフェア情報

「藍・ウィンディかまくら春の藍染の作品展」2014年4月18日~4月24日
1枚の布を重ねたりねじったり。色々着られる藍の服を提案。季節に関係なく着られる貴方のおしゃれ着を探しに来て下さい。
4人の絵本原画展
札幌を拠点に活動するマット和子・すずきもも・山岸みつこ・中井亜佐子4氏の絵本原画展。各作家手作りのポストカードや雑貨の展示販売も行います。

石堂さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)エーリッヒ・フロム著『愛するということ』(紀伊國屋書店)

今年2月に放送されたNHK・Eテレ『100分de名著』でも紹介されました、ユダヤ系の精神分析家エーリッヒ・フロムが愛の本質を綴った彼の代表作です。バレンタインデーやホワイトデーのプレゼントに最適ですが、テレビの影響もあり最近じわじわとロングセラーになりそうな気配がしています。当店2階ではEテレ放送時のテキストやペーパーバックも取り扱っています。恋人、家族、友達、職場…人生のどのシーンにも無縁ではない愛について考えてみませんか?


2)水野和夫著『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社)

世界経済危機を早くから警告していたエコノミスト水野さんの新刊は出たらつい買ってしまいます。札幌本店の前は台湾・バンコク勤務で、現地の急激な経済成長を目の当たりにしてきたため、アジアを含む世界経済の今後は非常に気になるところです。等しく一定のレベルにまで成長を遂げたとき、国は果たしてどうなっていくのか。同じ集英社から出ている『超マクロ展望 世界経済の真実』もおすすめです。


3)クリストファー・ロイド著『137億年の物語』(文藝春秋)

137億年の歴史を42のテーマで語る、イラスト・画像たっぷりの歴史書です。第一部「母なる自然」、第二部「ホモ・サピエンス」、第三部「文明の夜明け」、第四部「グローバル化」の章立てからもわかるように、歴史の教科書ではわずか数ページで片付けられがちな“類人猿以前の歴史”をここまで詳細に書いているとは驚きです。作者が自分の子どものために書いたというだけあって内容もとてもわかりやすく、楽しく勉強できます。


週間売筋ランキング 対象期間平成26年3月31日~4月6日

文庫

第1位:「白ゆき姫殺人事件」 湊かなえ 著(集英社)
第2位:「黄昏の岸暁の天」 小野不由美 著(新潮社)
第3位:「珈琲店タレーランの事件簿3」 岡崎琢磨 著(宝島社)


文芸書

第1位:「終物語(下)」 西尾維新 著(講談社)
第2位:「海外マラソンRunRun旅」 たかぎなおこ 著(KADOKAWA)
第3位:「大人の流儀4」 伊集院静 著(講談社)


ビジネス書

第1位:「世界最高のプレゼン術 」 ウィリアム・リード 他 著(KADOKAWA)
第2位:「嫌われる勇気」 岸見一郎 他 著(ダイヤモンド社)
第3位:「世界最高の戦略教科書孫子」 守屋 淳 著(日本経済新聞社)


趣味生活書

第1位:「長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい」 槙孝子 他 著(アスコム)
第2位:「目は1分でよくなる!」 今野清志 著(自由国民社)
第3位::「長友佑都体幹トレーニング20 」 長友佑都 著(ベストセラーズ)


児童書

第1位:「りんごかもしれない 」 ヨシタケシンスケ 著(ブロンズ新社)
第2位:「せかいでいちばんステキなばしょ」 川嶋のりみ 著 (文芸社)
第3位:「アナと雪の女王」 うさぎ出版編 (うさぎ出版)

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