北海道書店ナビ　 第127回　喜久屋書店/BOOKJAMいしかり店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか？

コープさっぽろいしかり店1階の喜久屋書店/BOOKJAM。2013年5月18日の改装以降、店は1・5倍に拡大され各コーナーが充実。行きつけの書店が新しくなった喜びに常連客も嬉しそうだ。［2013.6.10］

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=WWEKRz9V-iw]

リニューアル後140坪に拡大された店舗を西山佐織店長に案内していただいた。「当店はコープさっぽろを利用されるシニアのお客様が中心ですので、できるだけ表紙を見せてわかりやすく、がモットーです。棚スペースが増えた分、資格本や実用書、児童書のコーナーが充実しましたが、単に冊数が多くなっただけでなく各推し本の面も見せながら効果的にアピールしていきたいです」。

店には20年選手のパートさんもおり、常連のお客様とはツーカーの仲。スタッフ個人を頼りに「おすすめ本はある？」と来店することも珍しくないという。実際取材中にもレジで清算を済ませたあと、お客様の手持ちの本を話題に会話が弾む光景を目の当たりにした。

什器には大人の身長を越さない低めの棚を使っているため、見通しの利く店内は明るい開放感に包まれ、ゆっくりと本選びに専念できる。午前から午後早めの時間帯まではシニアや主婦層が中心となり、放課後になればすぐ近くにある双葉小学校や花川北中学校の“団体様”がやってくる。今回のリニューアルが彼・彼女たちの読書の幅を広げるきっかけになることを期待したい。
ちなみに札幌からバスで通う西山店長は「通勤途中のミステリー」を楽しむ派。東野圭吾や誉田哲也が繰り出す謎に没頭しながら札幌・石狩間を往復する日々だそうだ。

Store picture

Basic information

【  住    所  】石狩市花川北３条３丁目９－２　コープさっぽろいしかり店１階
【 電 話 番 号】0133-74-6587
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定  休 日  】年中無休

西山店長がセレクト！ 3冊のおすすめ本

1）山口花著「犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語」（東邦出版）

犬はペットではなく家族の一員。人が犬から感じる癒しや救い、犬から人間に送られるメッセージ、両者の目線で描かれた実話を元にした14のストーリーです。愛犬のことを思いながら読んだら泣けて泣けて…という感想や、犬を飼ったことがなくても表紙に惹かれて手に取ったという話も聞こえてくる感動の一冊です。

2）石原結實著「「食べない」健康法」（PHP研究所）

健康本がよく出る当店の中でも最近の推し本はこちらです。コストゼロで誰でも取りかかれる簡単な習慣「食べない」健康法。我々現代人は食に限らず“余分なもの”に囲まれがち。体だけでなく心ももっとタイトにして必要最小限なもので心地よく暮らすライフスタイルを取り戻したいものですね。

3）中村文則著「惑いの森」（イースト・プレス）

文芸サイト「matogrosso」に連載されていた「twinkling stories」28篇に書き下ろしが加わり全50篇の短編集になりました。印象的なカバーイラストを描いたのはイラストレーターの松倉香子さん。“椅子”は作者の中村文則さんからのリクエストだったそうです。器用には生きられない人々にそっと寄り添い、明かりを灯す…そんな世界観を表現した中の素敵なイラストごとお楽しみください。

週間売筋ランキング

文庫

第1位：「永遠の０」　百田尚樹　著（講談社）
第2位：「真夏の方程式」　東野圭吾　著（文藝春秋）
第3位：「よっ！十一代目」　佐伯泰英　著（角川春樹事務所）

文芸書

第1位：「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」　村上春樹　著（文藝春秋）
第2位：「海賊と呼ばれた男　上・下」　百田尚樹　著（講談社）
第3位：「大泉エッセイ」　大泉洋　著（メディアファクトリー）

ビジネス書

第1位：「99% の人がしていないたった 1% の仕事のコツ」　河野英太郎　著（ディスカヴァ-21）
第2位：「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図」　リンダ・グラットン　著（プレジデント社）
第3位：「いつやるか? 今でしょ!」　林 修　著（宝島社）

趣味生活書

第1位：「医者に殺されない47の心得」　近藤誠　著（アスコム）
第2位：「「余命3カ月」のウソ」　近藤誠　著（ベストセラーズ）
第3位：：「できる大人のモノの言い方大全」　話題の達人倶楽部　著（青春出版社）

児童書

第1位：「からすのパンやさん」　かこ　さとし　著（偕成社）
第2位：「チリとチリリ 」　どいかや　著（アリス館）