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第35回 アイブック西友札幌厚別店

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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

「教育と文化に貢献」。中標津に本店を構えた初代から今も全店に受け継がれるアイブックのキャッチフレーズだ。ここ西友札幌厚別店もその精神を受け継ぎ、学習参考書コーナーの充実で知られている。[2011.7.11]

案内役は店長代理の川合さやかさん。2005年の開店以来勤めている。書店で働くのはこの店が初めてで、「毎日入荷や返品作業があり、こんなに体力勝負の仕事だとは思ってもいませんでした」と笑いながら教えてくれた。入社2年後には正社員に昇格し、初めて自分の名刺が刷り上がってきた時の感動は今も鮮明に思い出す。






手首に付けているパワーストーン・ブレスレットを指摘すると、「これ、雑誌の付録なんです」。女性誌を中心に付録付き雑誌が大ブレイクしてから、お母さん層が多いこの店でも話題の付録が出てくればすかさず店頭にラインナップ。川合さんも「つい気になって」購入するものもあると言う。






特に人気が高いトートバッグの時にはこんなことがあった。「雑誌本体と切り離せないタイプだったので店頭にサンプルを展示することができなかったんです。そうしたら、あるお客様が“バッグの中がどうなっているか知りたい”とおっしゃいまして。ちょうど私が自分で買っていた分があったので“少々お待ちください”と裏から持ってきた私物で説明させていただきました」。川合さんの丁寧な接客ぶりが伝わるエピソードだ。






今の担当はビジネス・文庫・新書・児童書コーナー。「どのジャンルでもお客様に“この本どこにもなかったのー”と喜んでいただけた時は、ああ、ちゃんと在庫を持っていてよかったと安心します」。





お店は厚別という場所側、[札幌][江別・石狩]の両エリアにまたがる小中学校の教科書に対応した参考書を豊富に取り揃える。棚の並びも“右から左にいくにつれ中身の難易度が上がっていく”構成にしているため、「背表紙のタイトルだけではレベルがわからない」とお悩みのお客様には嬉しい手助けになっている。まさにアイブックが目指し続ける「教育と文化に貢献」を実践する店づくりで、川合さんの活躍は続く。
(聞き手・文 佐藤優子)





【北海道関連の人気本BEST3】

第1位:都会生活研究プロジェクト[北海道チーム]「北海道ルール」(中経出版)

第2位:バビシェ・マウンテン・クラブ著「SAPPORO山ガール―すぐに行きたい近郊18山」(北海道新聞社)

第3位:舘浦海豹編さん「北海道いい旅研究室」(海豹舎)
information

学習参考書コーナーはピンポイントで学べるドリル集が好評。



3,000円以上お買い上げの方にオリジナルボックスティッシュを贈呈します!(2011年7月末まで)


2011年期待の作家

「アイブック西友札幌厚別店がおすすめする作家は、奥泉光さんです。昨年刊行された『シューマンの指』はミステリー小説にも似た音楽小説。若き天才ピアニストと語り手の“私”、俗物の友人の3人を通して音楽の本質に迫ります。シューマンが評論で行った手法をミステリー小説の形で試みた傑作。2011年の本屋大賞ノミネート作品です」

魅力的な装丁本

アン・グットマン著、ゲオルグ・ハレンスレーベンイラスト「ペネロペ うみであそぶ(ペネロペしかけえほん)」(岩崎書店)
「私、川合もとても大好きなペネロペのしかけえほんシリーズ。あたたかみのある絵とペネロペの“うっかり”が心を癒してくれます。ページごとに出てくる矢印をひっぱると、ペネロペにあんなことやこんなことが!夏にぴったりの海の絵本、お子さんと一緒に遊んでみませんか?」

北海道ゆかりの本

バビシェ・マウンテン・クラブ著「SAPPORO山ガール―すぐに行きたい近郊18山」(北海道新聞社)
「北海道の短い登山シーズン中にぜひ一度は山に行ってみたいけれど、本格的な登山はちょっと…という方は最初の一歩としてぜひご一読を!札幌近郊の誰でもすぐに登れる山を紹介するビギナーのためのガイドブック。北海道コーナー担当者からは“八剣山がおすすめ”だそうです」

今月のオススメ本

[文芸]真保 裕一著「アンダルシア」(講談社)
織田裕二扮する外交官・黒田康作シリーズの映画原作本。
[北海道]岩井基樹著「熊のことは、熊に訊け。―ヒトが変えた現代のクマ」(つり人社)
著者は北海道で羆塾を主宰。夏山シーズンの今こそ読んでほしい一冊。
[ムック]「樫木式カーヴィーダンスで即やせる!―踊るほどにくびれができる!」(学研パブリッシング)
樫木裕実さんは48歳でこの若さ!今バカ売れのダイエットバイブル。

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