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第27回 MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店

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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

2011年4月16日、丸井今井5Fに文具フロア約150坪を増床した新生「MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店」。大通の頼れる書店としてさらに存在感を増し、私たちを書の世界へと導いてくれます。今回の案内人は実用書担当の中野正隆さんです。[2011.5.16]

MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 中野正隆さん



「ただいまのおすすめは、2010年7月17日に永眠したシャンソン歌手で、エッセイストとしても著名な石井好子さんのコーナーです。名著『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』の他、新刊も今年に入ってから続々と刊行。パリのエスプリのきいた小気味よい料理エッセイは今読んでも斬新で、無性に“バタ”のたっぷり入ったオムレツが食べたくなる事、必至です!」

【地下2階で展開!石井好子コーナーの人気本BEST3】

第1位:「バタをひとさじ、玉子を3コ」(河出書房新社)

第2位:「文藝別冊 石井好子 追悼総特集 シャンソンとオムレツとエッセイと」(河出書房新社)

第3位:「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」(暮しの手帖社)

「バター」を「バタ」とするのが暮らしの手帖流


−新進気鋭か往年の味か、今年の顔に期待が高まります

文芸書担当の私、菊地が今ご紹介したい作家は、アーネスト・ヘミングウェイです。推薦作品は「in our time」(ヴィレッジブックス)。新潮文庫の「ヘミングウェイ短編集(一)」に入っている小品「われらの時代」の前身とも言うべき全18章からなる超短編集です。無駄な表現を一切排除した潔い文体とその後に残る余韻にただただ脱帽。7月に没後50年を迎える今年、当店では写真集や雑誌を含めたヘミングウェイフェアを大々的に開催します。愛すべきパパの魅力をこの機会に是非!!

魅力的な装丁の本
−手触り、温もり、美しさ…手元に置きたくなる装丁の魅力

クラフト・エヴィング商會著「おかしな本棚」(朝日新聞出版)
筑摩書房のPR誌「ちくま」の装丁で有名なクラフト・エヴィング商會の最新刊。表紙写真の背表紙を隠した本の正体が、「旅する本棚」「金曜日の夜の本棚」など31のコンセプトからなる章で、次々と明らかになります。武田百合子や向田邦子、藤枝静男に吉田健一など。古本を含めたうるわしき背表紙の数々をながめていると、本好きならば思わず抱きしめたくなる一冊。

北海道ゆかりの本・作家を応援しています!from北海道本担当者
−地元・北海道にまつわる本を読んで、新たな発見しませんか

「北海道ネイチャーグラフィックマガジンfaura 31号」(ナチュラリー)
「faura」や「モーリー」など道内出版の写真雑誌は雑誌コーナーだけでなく、理工書売り場である地下1階にも併売しています。入手できる既刊は全て取り揃えていますので、買い逃したお客様もご安心を!!人間も自然の一部だとしみじみ感じさせてくれる2誌です。

特集「春の花を見に行く」で始まる「faura」31号の表紙はカタクリの花。野の花マイスターの“うめしゅん”こと梅沢俊さんが雪解けを待って一斉に芽吹いた花々の観察スポットを厳選して紹介しています。春の花ウォッチングに最適です!!

フェア情報−書店スタッフの目利きによるイチオシフェアに注目

「アーネスト・ヘミングウェイ没後50年フェア」5月中旬〜7月下旬
ノーベル賞作家ヘミングウェイの没後50年に合わせて、フェアを開催中。「老人と海」「誰がために鐘はなる」などの文庫本の他、写真集や特集雑誌、一部映画化されたDVDも併売いたします。作品世界からその生き様までをタップリとご堪能下さい!!
「暮らしの手帖の本フェア」5月上旬〜5月下旬まで
本誌「暮らしの手帖」でもおなじみの「すてきなあなたに」や「暮らしのヒント集」の他、独特の表記が懐かしい「定番おそうざいたまご料理」などの定番レシピ集も各種取り揃えました!!また編集長を長年にわたって務めた大橋鎮子さんのエッセイも必読です!!

今月のオススメ本

中島 宏章著「BAT TRIP―ぼくはコウモリ」(北海道新聞社)
2011年〜2012年は「国際コウモリ年」!!ネイチャーフォトの登竜門である田淵行男賞を受賞した本書は、主役のコウモリのみならず、オジロワシやシカ、キツネ、虫などの天敵やエサまでも徹底活写。コウモリの生態を紹介するだけでなく、その視点になって捉えた1枚1枚がユーモラスでページから目が離せません!!

週間売筋ランキング [対象期間:4月28日〜5月5日]

文庫

第1位:「八日目の蝉」 角田光代 著 (中央公論新社)

第2位:「図書館戦争(図書館戦争シリーズ1)」 有川浩 著 (角川書店)

第3位:「プリンセストヨトミ」 万城目学 著(文芸春秋)


文芸書
第1位:「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉 著 (小学館)

第2位:「大人の流儀」 伊集院静 著 (講談社)

第3位:「偉大なる、しゅららぼん」 万城目学 著 (集英社)
ビジネス書
第1位:「マネジメント基本と原則エッセンシャル版」 P.F.ドラッガー著 (ダイヤモンド社)

第2位:「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」 岩崎夏海著 (ダイヤモンド社)

第3位:「原子炉時限爆弾」 広瀬隆著 (ダイヤモンド社)
趣味・生活書
第1位:「心を整える。」長谷部誠著 (幻冬舎)

第2位:「北海道ルール」 都市生活研究プロジェクト北海道チーム著 (中経出版)

第3位:「marimekko(R) HAPPY 60th ANNIVERSARY!」 (宝島社)
児童書
第1位:「楽しく遊ぶ学ぶ ふしぎの図鑑」 白藪哲久著 (小学館)

第2位:「100万回生きたねこ」 佐野洋子著 (講談社)

第3位:「バルバルさん」 乾栄里子著 (福音館書店)

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