心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
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東京八王子本社のくまざわ書店。前回の取材時にもご登場いただいた森田健嗣店長に開店半年後の感触をうかがったところ、「私自身、北海道勤務が初めてなのでオープン当初は手探り状態でしたが、最近はリピーターのお客様も少しずつ増え始めたように感じています」。
“大きな木”や床に描かれた動物たちが迎えてくれる楽しい空間の「こどものほん」コーナーは、オープン当初からファミリー層に大人気! アリオという場所柄ベビーカー率が高く、子連れの母親たちが「見てごらん、すごいねぇ」と話しかけながら入ってくる姿は、スタッフのモチベーションアップにもつながっているという。
店は奥行きのある600坪。何でも置ける広さは書店にとって大きな強みだが、同時に奥まったコミックや専門書の棚にまで足を伸ばさせる工夫が求められる。最近は新刊や話題書の棚数本を一直線に並べ、店の中に続く導線とした。
「お客様は毎日あるいは毎週アリオをご利用される方ばかり。変化のある店づくりが必要です」と話す森田さん。この日も店頭右側に広がる「北海道の本」コーナーでは『花新聞』フェアが展開されていた。花新聞担当者も「これからの秋に映える草花や雪が降ってからも室内で楽しめる緑など、テーマごとのバックナンバーを幅広く揃えています」と呼びかける。
ほかにも新しい棚として近隣の中央中学校の生徒たちが作ったポップコーナーが常設されていた。「どれも手が込んでいて見事な出来」と、プロの森田さんも舌を巻く出来映えだ。実はこのコーナー、くまざわ書店になる以前から始まった企画だが同店でも夏から復活。地域とのつながりを育む書店の役割はしっかりとバトンが渡されていた。
店の中央にはベンチが並ぶイベントスペースがあり、店主催の企画以外にも写真展などに無料貸出しをしていることはまだあまり知られていないかもしれない(販売等の営業行為は除く)。10月には北海道出身の絵本作家あべ弘士氏の来店もあり、「行くたびに面白いことがありそうな」変化にあふれた空間づくりが進んでいる。
【 住 所 】札幌市東区北7条東9丁目2番20号アリオ札幌3F
【 電 話 番 号】011-750-9225
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定 休 日 】年中無休
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