第2回:ジュンク堂書店 札幌店
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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
頼りになります!書店スタッフインタビュー【2010.11.1】
「その一冊ならではの魅力に光を当てたい」菊地 貴子さん
ー札幌店のオープニングスタッフでもある菊地さん。文芸書担当の面白さって何ですか?
文芸書担当の菊地貴子さん
菊地:一冊しか入荷していない本でもポップやフェア次第で光を当てられるところにやりがいを感じています。例えば、42歳で急逝した芥川賞作家、野呂邦暢(のろくにのぶ)の随筆集『夕暮の緑の光』はファンから再版を望む声が高く、没後30年の今年新たに重版となった一冊です。しかも奥付の発行日は野呂氏の命日と同じ「5月7日」。こういったその一冊ならではの話題も紹介しながら作品の魅力を伝えていきたいです。
―ジュンク堂書店さんならではの魅力って何でしょう?
豊富な品揃えに負けず、フロアごとに 検索マシーンの台数も充実している。
菊地:全国的にも定評のある“専門書の品揃え”です。嬉しいことに「ここでやっと見つけたよ!」というお客様からの声もたくさんいただいています。お客様がこだわりの一冊を選べるように、棚のメンテナンスはいつも徹底しています。
―菊地さんのオススメ本を教えてください。
著者は映画監督でもある『いちばんここに似合う人』
菊地:ミランダ・ジュライ著『いちばんここに似合う人』(新潮社)です。不可思議な登場人物が出てくる16篇の短編集で、「自分と他人との違い」に孤独を感じながらもやっぱりどこかで人と人とはつながっている、そう思わせてくれる余韻に惹かれます。
―最後にズバリ、本の魅力とは何でしょう。
「星5つ!!」など思いの丈をポップに乗せる
菊地:読書とは自分の心をとらえて放さない一行を見つける行為であり、感動した一冊を思うとき、それを読んだ季節や場所、匂いまでもが思い出せる自分だけの“確認作業”。それは紙の本でも電子書籍でも変わらずにあり続ける読書の魅力だと思います。
フェア情報
「札幌アートステージ」フェア 2010年10月18日から2010年11月30日まで
札幌市のアートイベントにあわせて、今年は美術、音楽、演劇、お子様向けの4テーマで開催致します。
「生物多様性って何??」フェア 2010年11月1日から2010年11月25日まで
知床という豊かな大地を内包した北海道。「COP10」が終了した今、私達は何をすればいいのか?をテーマにしたフェア。まずは入門書から手にしてみては?!
ジュンク書店札幌店が太鼓判!今月のオススメ本
佐藤泰志著『海炭市叙景』小学館
海炭市叙景
著書の故郷である函館をモデルにした海炭市で生きる人々の日常が鮮やかに描かれている18篇の小品集。「ささやかな毎日がふと大切に思えてくる一冊です」(菊地さん)
書店週間売筋ランキング[対象期間:10月28日〜11月3日]
文庫
第1位:白銀ジャック
第1位:白銀ジャック(東野圭吾 著・実業之日本社)
第2位:海炭市叙景 (佐藤泰志 著・小学館)
第3位:インシテミル(米澤穂信 著・文藝春秋)
文芸書
第1位:マボロシの鳥
第1位:マボロシの鳥
(太田光 著・新潮社)
第2位:夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
(村上春樹 著・文藝春秋)
第3位:ロードサイド・クロス
(ジェフリー・ディーヴァー 著・文藝春秋)
ビジネス書
第1位:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
第1位:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
(岩崎夏海 著・ダイヤモンド社)
第2位:マネジメント エッセンシャル版
(P・F・ドラッカー 著・ダイヤモンド社)
第3位:悪名の棺 笹川良一伝
(工藤美代子 著・幻冬舎)
趣味生活書
第1位:藤原さんちの毎日ごはん
第1位:藤原さんちの毎日ごはん
(みきママ 著・主婦と生活社)
第2位:大人のおしゃれ2
(大橋歩 著・サンクチュアリ出版)
第3位:NO LIMIT 自分を超える方法
(栗城史多 著・サンクチュアリ出版)
児童書
第1位:ひとり
第1位:ひとり
(吉本隆明 著・講談社)
第2位:ぷにょぷにょなあに?
(いりやまさとし 著・学研マーケティング)
第3位:モモ
(ミヒャエル・エンデ 著・岩波書店)