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北海道書店ナビ  第205回 ゲオ小樽店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


札幌から小樽に向かう国道17号線沿い、観光客が密集する小樽運河の手前にあるゲオ小樽店。ワンフロアの郊外型。新刊本の取り扱いを今後さらにPRしていきたいという。[2015.1.12]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=rlpq4nexYA4]

かつて小樽都通り商店街で営業していたゲオ小樽店は、2009年10月に現在の臨港線沿いに移店オープン。小樽市内では唯一のゲオだが、「DVD/ブルーレイ・ゲームレンタルやリサイクルのイメージが強く、新刊本を買える書店としての顔も知ってもらいたい」と、江渡司店長は語る。

フロアの3分の1を占める新刊書籍コーナーはコミックや雑誌が中心。日中はシニアや主婦層が多く、夕方以降は学生や社会人に移行する。近くにJR 南小樽駅があり、学校・会社帰りのJR利用者が訪れる。札幌・小樽間の幹線沿いという立地から車での来店が圧倒的に多く、余市や古平のゲオ会員もいるという。近隣のお客様は自転車ですか?と訊ねると、「小樽は坂道が多いので自転車のお客様は思ったよりも少ないかもしれません」という答えが返ってきた。
道外在住者には運河やガラス工房などの魅力が詰まった観光地小樽だが、観光の恩恵にあずからない業種は人口の減少・高齢化など厳しい現状に囲まれている。
その中でも、近くに双葉中高やJR駅があり、DVD・ゲームなどの若者ターゲットのコンテンツを持つゲオ小樽店には、まだまだ勝機がありそうだ。「地元愛が強い小樽の皆さんに長く愛されるよう、親切丁寧な接客をモットーにしています」と、江渡店長。“書店”としてのカラーをいかに強めていくか、大きな宿題を抱えている。
Store picture

住吉町の臨港線沿いにあるゲオ小樽店。

人気のコミックコーナー。今後は店独自のフェアなども期待したい。


Basic information
【  住    所  】小樽市住吉町2番1号
【 電 話 番 号】0134-31-3751
【 営 業 時 間】10:00〜0:00
【 定  休 日  】年中無休

江渡店長がセレクト! 3冊のおすすめ本

1)伊坂幸太郎著『死神の精度』(文藝春秋)
まず、当店でも人気の伊坂作品から1冊選ばせてもらいました。主人公が死神という風変わりな傑作短編集です。金城武さん主演で映画にもなりましたが、映像にしてしまうと非常にネタバレになりやすい内容なので、どちらも未見の方には、ぜひ活字としての面白さから体験してほしいと思います。続編『死神の浮力』も出ています。
2)C.W.ニコル著『C・W ニコルの生きる力(ソリストの思考術)』(六耀社)
作家であり、探検家・環境保護活動家でもあるC.W.ニコルさんの著作は学生の頃から読んでいて、自分の人生に大きな影響を与えてくれた人の一人です。フィクションも書かれていますが、やはり面白いのはご本人の生い立ちや生き方を語るノンフィクション系。私たちは自然とどう向き合っていけばいいのか。今こそ考えたいテーマについて熱く、やさしく語りかけてくれます。
3)『O.ton』(あるた出版)
数ある道内雑誌の中でも表紙を見て一目で「おいしそう!」と思えるのは、このオトン。うどん、そば、どんぶり…自分も気になる特集のときはいつも買っています。ちょこちょこと小樽の店も出ていますが、いつか大きく小樽特集をやってくれる日を楽しみにしています!

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