北海道書店ナビ 第102回 TSUTAYA小樽店
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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?
小樽港稲穂線沿いのフードセンター2階にあるTSUTAYA小樽店。小樽市内でTSUTAYAはここだけ。レンタルコミックの隣で新刊書籍の販売も取り扱う。【2012.12.3】
[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=dhH4lVTHmGQ]
レンタルコーナーの奥にある書籍販売は、映画・ドラマ化の原作本がメインのTSUTAYAらしい品揃え。旧作・準新作レンタルが100円になる週末になれば自然とこちらの客足も増え、店全体が活気づくという。
コミックコーナーの一角にはTSUTAYA本部が独自に選ぶ「ネクストブレイク」の棚があり、注目の新人作家をピックアップ。ここから次の映画原作が生まれる可能性もありそうだ。
スタッフの橋達由美子さんは、今から13年前にこのTSUTAYA小樽店ができたときからのオープニングスタッフ。「お客様は新聞やTVなどいろいろなところから情報をキャッチしてお目当ての本を探しにこられるので、自分たちもできるだけ広くアンテナをはって、お問い合わせに応えられるように心がけています」
小樽といえば観光のまち。ガイドブックや情報誌の常連店も多く、人気情報誌「HO」の小樽特集号はTSUTAYA小樽店で500冊の売行きを記録した。「地元にいても知らない店は多いので、みなさん『いまはどんな店が人気なの?』と興味をもって買っていかれるようです」。なかでも、まちの歴史をひもとく企画はシニア層に人気が高く、わがまちの歩みを誌面でたどる旅を楽しんでいるそうだ。
Store picture
TSUTAYA が独自に選ぶ新人コーナー「ネクストブレイク」も展開
Basic information
【 住 所 】小樽市稲穂5丁目10-1
【 電 話 番 号】0134-31-3311
【 営 業 時 間】10:00〜24:00
【 定 休 日 】年中無休
橋達さんがセレクト!3冊のおすすめ本
1)新川直司著「四月は君の嘘」(講談社)
「月刊マガジン」に連載中の話題作。主人公は母親の死がきっかけでピアノを弾けなくなった男の子で作者も男性ですが、絵柄が少女コミックのようにかわいらしくてストーリーのテンポもいいので、女性の方でも抵抗感なく楽しめると思います。「ピアノの森」が好きなひとにおすすめ。誌面から音が聴こえてきそうな描写も必見です!
2)笹原留似子著「おもかげ復元師の震災絵日記」(ポプラ社)
NHK特集をご覧になった方も多いと思いますが、東日本大震災の津波被害が激しかった沿岸地域で300人以上のご遺体をボランティアで復元した女性納棺師・笹原さんのスケッチブックが、一冊の本になりました。やさしい絵と言葉の数々…数ページ読んだだけで涙がとまらなくなります。他店で見かけて、どうしてもうちの店にもいれたくて次の日すぐに注文しました。
魅力的な装丁本)和田竜著「のぼうの城」(小学館)
ただいま大ヒット公開中!苫小牧ロケが行われた同名映画の原作本。カバーイラストを人気漫画家オノ・ナツメさんが手がけ、この時代小説らしからぬ表紙の効果で読者層が広がったとも聞いています。文庫では上巻に主人公“のぼう様”、下巻にライバルの石田三成が描かれているので、通常は左が上巻・右が下巻ですが「のぼう」だけは向かい合わせになるよう左右逆に並べています。