北海道書店ナビ　 第110回　紀伊國屋書店厚別店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか？

新さっぽろのサンピアザ1階にある紀伊國屋書店は約120坪。札幌駅前の本店とオーロラタウン店が市内中心部にあるのに対し、こちらは札幌西エリアの副都心新さっぽろでファミリー層中心の展開を進めている。［2013.2.11］

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Twa3fpdnEDs]

厚別店の近藤恵美子店長は勤務歴13年。札幌中心部の姉妹店で長年文芸書を担当し、3年前に店長として厚別店にやってきた。異動当初はビジネス街とは異なる地域性に新鮮な驚きがあったという。
「地下鉄東西線の終点でもある新さっぽろ駅周辺はマンションが林立する住宅街。おそらく札幌市内3店舗の紀伊國屋書店の中でも、当店が一番ファミリー層のご利用が多い店だと思います」。
そのため同店ではすぐに人目に触れやすい店頭の一等地に児童書を配置。近藤店長が来てから音が出る絵本などおもちゃ感覚で楽しめる商品の延長上で試しにトミカのミニカーも置いたところ、予想以上の大反響！「新入学やクリスマスシーズンにはお孫さんへの贈り物に本とミニカーをセットでお買い上げになるお客様もたくさんいらっしゃいます」。

厚別店を支えるもう一つの客層は、家庭を預かる子育て真っ盛りの世代や子育てを終え、自分らしい生き方のヒントを探る女性客。家族の健康に直結する料理や体調管理、貯蓄など生活に密着した本に人気が集中する。こうした暮らしのお役立ち情報は従来、実用書や専門書のジャンルだったが、「最近ではわかりやすくて面白いコミックエッセイで自分の欲しい情報を集める傾向が強いですね」と近藤店長は分析する。

親しみやすい店の雰囲気が浸透しているのだろう、取材中も「こういう本が出てるって聞いたんだけど…」と新刊を求めて近藤店長に声をかけるお客様の姿があった。「一冊の本に出会って人生が変わることもあると思います。その橋渡しをできる書店員という仕事にやりがいを感じます」。お客様のニーズに敏感な女性店長のもと、新さっぽろらしい店づくりが進んでいる。

Store picture

Basic information

【  住    所  】札幌市厚別区 厚別中央二条5-7-2 サンピアザ1Ｆ
【 電 話 番 号】011-892-6101
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定  休 日  】年中無休

近藤店長がセレクト！ 3冊のおすすめ本

1）「好評の「野菜がたっぷり食べられる」レシピを集めました。」（オレンジページ）

みなさん野菜食べてますか？あなたの大切な人は野菜足りてますか？今、当店でダントツのロングセラー、オレンジページのムック本の中でも大人気の料理本。お値段も魅力の350円。掲載メニューは炒め物からあえもの、ごはん、麺系まで幅広くカバー。野菜のおいしさを再発見できること間違いなし！全国の紀伊國屋書店の中でも当店がNo.1で売れている野菜レシピ本です。

2）加藤休ミ著「きょうのごはん」（偕成社）

北海道出身の絵本作家が描いた、とっってもおいしそうなごはん絵本。のらねこの目線で“おとなりさん”の晩ごはんがリレー形式で描かれており、表紙のサンマを見るたび、ページをめくるたびにお腹がすいてきます。クレヨンやクレパスを使ったあたたかいタッチにも心がほんわかあったまります。現在開催中の「キノベス」第9位にもランクインされています。

3）清水玲奈著「世界の夢の本屋さん2」（エクスナレッジ）

本好き、いえ、本屋好きにはたまらない！世界中のまさに“夢のような本屋さん”が掲載されている写真集の第二弾。第一弾の表紙はデザイン処理でしたが、この第二弾では元々国立劇場だった美しいブエノスアイレスの書店が表紙を飾っています。手前味噌になりますが、紀伊國屋書店札幌本店も掲載されています。“いつかこんな素敵な書店巡りをしてみたい！”と夢が膨らむ一冊です。

紀伊国屋書店厚別店のフェア情報

オレンジページ『好評の「○○」集めました』シリーズフェア　開催中～2013年2月末日迄（予定）

オレンジページ創刊25周年を記念して発行されているＢＥＳＴムックシリーズ。現在出版されているＶＯＬ.14までを集めました。発行されるたび、売切になるほどの大人気シリーズ、1冊350円というお手頃価格ですので、この機会に是非お手にとってご覧下さい。

「とびだせどうぶつの森」　攻略本　大展開中！！

大人気！「とびだせどうぶつの森」攻略本、全4社を大展開！「村長さん」のご来店を心よりお待ちしております。

週間売筋ランキング　対象期間平成24年1月18日?1月24日

文庫

第1位：「夜行観覧車」　湊かなえ　著（双葉社）
第2位：「初陣」　今野　敏　著（新潮社）
第3位：「とんび」　重松　清　著（角川書店）

文芸書

第1位：「aｂさんご」」黒田夏子　著（文藝春秋）
第2位：「何者」　朝井リョウ　著（新潮社）
第3位：「ホテルローヤル」　桜木　紫乃　著（集英社）

趣味生活書

第1位：「ポリ袋レシピ」　川平秀一　著（アース・スターエンタテイメント）
第2位：「好評の「野菜がたっぷり食べられる」レシピを集めました。」　（オレンジページ）
第3位：「長生きしたけりゃ肉は食べるな」　若杉友子　著（幻冬舎）

児童書

第1位：「ねむりひめ」　荒井良二　著（ＮＨＫ出版）
第2位：「こどもずかん」　よしだじゅんこ　著（学研マーケティング）
第3位：「新種発見！こびと大研究」　なばたとしたか　著　（ロクリン社）