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北海道書店ナビ  第137回 コーチャンフォー新川通り店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


全国にも名の知れた巨大複合店コーチャンフォーの中でも最大の広さを誇る新川通り店。書籍の売り場面積は1250坪!駐車場も780台収容!桁外れのビッグスケールで書籍・文具・音楽&映像・飲食という4つのお楽しみを提供している。[2013.8.19]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=LCF7Vwt-NCw]

コーチャンフォーNo.1! 驚愕の広さで知られる新川通り店は2007年3月にオープン。店の作りは一直線の横長タイプで、1250坪の巨大な書籍空間をミュージックとステーショナリーコーナーが挟む形になっている。札幌の姉妹店ではミスタードーナツが入る飲食に直営の「カフェ&レストラン インターリュード」が入っているのも同店のみ。コーチャンフォーのシンボル的な店舗であると同時に、車通りの多い新川通りでもひときわ大きな存在感を放っている。

菅原章広サブマネージャーに広さを活かした書店づくりをうかがうと、「人気のランキングコーナーもその一つです」という回答が。文芸書・ビジネスは80位まで、文庫は150位(!)までを壁一面を使ってぜいたくに紹介。この壁面に並ぶことで息を吹き返すように売れていく作品も少なくないという。

札幌北区の新興住宅地として拓けた新川という土地柄、客層は若い家族や二世帯、三世帯同居のファミリー層が中心。「ビジネスも自己啓発系が人気で、これから資格を取って仕事に活かそうという意欲が資格本の棚の動きからも感じられます」。

「三世代が楽しめる店づくり」を掲げるコーチャンフォーでは、どの店も児童書コーナーに力を入れている。表紙を一枚の絵として楽しむ「コーチャンフォーミュージアム」や「心を育てるむかしばなし」など絵本の区分けも実に細やか。若いファミリー層が多い新川通り店では、ファーストブックや音の鳴る絵本が人気というのも頷ける。

「本には世相が反映されるので子どもたちの流行から政治経済まで社会の変化を敏感に感じ取れるところがこの仕事の醍醐味です」と話す菅原さん。レジ前に並ぶ新刊書・話題書の平積みはそのまま流行の発信源となる。検索機が12台という広大な知の空間で札幌北エリアや隣接する小樽、石狩、江別からの来店客に、知る・読む喜びを届けている。
Store picture

札幌芸術の森で開催中「ほっかいどう大マンガ展」(〜9月8日)とのコラボコーナー。



分類が細かくて探しやすい児童書コーナー。




直営店のカフェ&レストランで憩いのひとときを!


Basic information

【  住    所  】札幌市北区新川3条18丁目
【 電 話 番 号】011-769-4000
【 営 業 時 間】9:00〜24:00
【 定  休 日  】年中無休


コーチャンフォー新川店のフェア情報

桜木紫乃さん「無垢の領域」サイン会:開催日2013年8月31日
「ホテルローヤル」で直木賞を受賞された桜木紫乃さんのサイン会を8月31日にコーチャンフォー新川店・ミュンヘン大橋店で開催します。釧路出身の作家さんなので以前から新刊の出るたびに展開を行っていましたが、今回は全著作を集めかなり大々的に展開を行っています。是非ご覧になりに来てください。
ドラえもんふしぎのサイエンス:開催中~終了日未定
夏休み自由研究の本と合わせて「ドラえもんふしぎのサイエンス」のフェアを児童書コーナーで行っています。コーチャンフォー全店で開催しており、ご購入されたお客様には特典もご用意しておりますので是非お立ち寄りください。

菅原さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)池波正太郎著「真田太平記」(新潮社)

4、5年前にたまたま手に取りましたが、全12冊というボリュームにもくじけることなく、とにかく面白くて一気読み!戦国の勇者、真田一族の物語に凄腕の女忍者がからんだりと、池波作品ならではのエンタメ歴史小説に仕上がっています。登場人物の会話も面白くて「次は?次は?」と手が止められず、休憩中や休みの前日など少しでも時間があれば読んでいました。


2)半藤一利著「幕末史」(新潮社)

この本を読むまでは、ペリー来航に始まる激動の幕末について頭の中でいろんなことが整理できずにいたのですが、読後は1本の流れがすーっとつながったような感覚を覚えました。カルチャーセンターの講演を収録したものなので話し言葉で書かれていて読みやすく、物語としてもとても面白い一冊です。


3)志茂田景樹著・木島誠悟イラスト「キリンがくる日」(集英社)

当社の本社がある釧路市で起きた実話をもとにしたお話です。文章を書いた志茂田景樹先生はコーチャンフォー釧路店で読み聞かせの会にご出演いただいたこともあります。心あたたまる絵は「キリン」基金などの誘致活動を支えたデザイナー木島誠悟さんのもの。コーチャンフォーが胸を張ってお届けする《北海道発の絵本》です。子どもの夢を叶えようと頑張った市民団体「チャイルズエンジェル」の活動を綴ったノンフィクションも出版予定です。


週間売筋ランキング 対象期間平成25年8月6日~8月12日

文庫

第1位:「オレたちバブル入行組」 池井戸潤 著(文藝春秋)
第2位:「オレたち花のバブル組」 池井戸潤 著(文藝春秋)
第3位:「新参者」 東野圭吾 著(講談社)


文芸書

第1位:「ホテルローヤル」 桜木紫乃 著(集英社)
第2位:「爪と目」 藤野可織 著(新潮社)
第3位:「無垢の領域」 桜木紫乃 著(新潮社)


ビジネス書

第1位:「99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ 」 河野 英太郎 著(ディスカヴァー21)
第2位:「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方」 岩田松雄 著(サンマーク出版)
第3位:「この残酷な世界で日本経済だけがなぜ復活できるのか」 渡邉哲也 著(徳間書店)


趣味生活書

第1位:「札幌本 」(枻出版社)
第2位:「あまちゃん part 2」 NHK出版 編(NHK出版)
第3位::「鮭鱒鮃 」 つり人社 編(つり人社)


児童書

第1位:「キリンがくる日 」 志茂田景樹 著(ポプラ社)
第2位:「かいけつゾロリ なぞのスパイと100本のバラ」 原ゆたか著 (ポプラ社)
第3位:「黒魔女さんのホワイトデー 黒魔女さんが通る!!PART16」 石崎洋司 著 (講談社)

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