北海道書店ナビ

第36回 丸善札幌北一条店

書店所在地はこちらをご覧ください

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

2010年12月「街中に帰ってきた」丸善札幌北一条店に、今年3月から「地下歩行空間直結」という新たな地の利が加わった。これからは“悪天候も気にせず、いつでも立ち寄れる書店”として覚えておきたい。

店の特徴はやはりオフィス街が求める商品構成。文庫とビジネス書が半数を占め、ベストセラーに限らず単品でも種類を多く持つことでお客様の幅広いニーズに応えている。BGMなしの静けさが広がる店内を笑顔で和らげてくれる二人組を見つけた。学生アルバイトの鎌田さんと岡崎さんだ。

二人は昨年12月から働くオープニングスタッフ。一緒に働き出してから同じ大学に通っていることがわかり、互いに驚いたと言う。経営学部の岡崎さんが「『東洋経済』や『週刊ダイヤモンド』といった経済誌の存在をここにきて初めて知りました」と告白すれば、人文学部の鎌田さんも隣でうなずく。「知らない作家さんばかりで毎日が勉強です」。働きながら本の見聞を広げているようだ。

「スタッフが選んだ2011年上半期オススメ本」コーナーを案内してもらった。推薦本にはスタッフの手書きポップが添えられている。岡崎さんのおすすめは、乾くるみ『イニシエーション・ラブ』と石田ゆうすけ『行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅』。鎌田さんは岸本葉子『女の旅じたく』、恩田陸『夜のピクニック』を推した。


若い学生には縁遠いビジネス書の問い合わせは「毎回緊張します!」と同時に声を揃えたが、二人が必死に探そうとする姿を見て「ゆっくり探していいから」とやさしく見守るお客様の気持ちもよくわかる。最後に二人からメッセージをもらった。「当店は地下歩行空間11番出口と直結、井門札幌ビルのエレベーターをご利用いただくと大変便利です。皆様のご来店をお待ちしています!」

(聞き手・文 佐藤優子)

information

意外と知られていない?外に出ずに地下歩行空間から直接お店にに行けるエレベーターがあります。

こちらの入り口に入って向かって右側のエレベータ-をご利用下さい。

ビジネス書を中心に、豊富な品揃えが見易く工夫され陳列されています。

旧大通店を知るお客様から「中心部に帰ってきて嬉しい」の声が寄せられる。

丸善札幌北1条店【人気本BEST3】

第1位:小出裕章著「原発のウソ」(扶桑社)

第2位:樫木裕美著「樫木式カーヴィーダンスで即やせる!―踊るほどにくびれができる!」(学研パブリッシング)

第3位:古賀茂明著「日本中枢の崩壊」(講談社)

2011年期待の作家

「丸善札幌北一条店がおすすめする作家は、垣根涼介さんです。デビュー11年目。2005年に『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞、2007年には『ヒートアイランド』が映画化…という華々しい活躍にも関わらず、どれも大躍進に至っていないのは書店のプッシュが今ひとつなためか。最新作『月は怒らない』で飛躍を願う。エンタメ読むなら垣根涼介。垣根涼介に外れなし!」

魅力的な装丁本

林望「謹訳 源氏物語」(祥伝社)

「一見普通のソフトカバーですが、カバーを外すと…え?通常はあるはずの背がない!? そう、実はこれ、“コデックス装”と名付けられた糸綴じの新しい製本スタイル。平安朝から中世にかけて日本の貴族の写本に用いられた伝統的な手法を彷彿とさせる装丁です。源氏物語という題材にふさわしい格調と、どのページも開きやすい読みやすさを兼ね備えています」

北海道ゆかりの本

五十嵐聡美著「アイヌ絵巻探訪―歴史ドラマの謎を解く」(北海道新聞社)

「最近、北海道コーナーを入口横に移動して以来、立ち止まって本を手に取るお客様が増えたように感じています。駅前通りで時計台に近い立地から当店には道外のお客様も多くご来店されます。北海道の歴史やアイヌ関連の本を充実させたいと考えています。
おすすめの『アイヌ絵巻探訪』は夷画(えぞが)をふんだんに掲載。夷画を通して北海道開拓以前の知られざる歴史や、今の北海道を形作る気候、風土が見えてきます」

今月のオススメ本

カーマイン・ガロ著、井口耕二訳「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則」(日経BP社)

「ジョブズならこんなときどうする?――前作『脅威のプレゼンテーション』からさらにジョブズの考え方に焦点を当てたシリーズ第二弾。勉強や仕事の質の向上を目指すビジネスマンや学生の皆さんに読んでいただきたい良書です。当店のお客様の中から日本で第二のジョブズが誕生することを願います」

フェア情報−書店スタッフの目利きによるイチオシフェアに注目

「山ガール、山ボーイのための登山フェア 8月上旬〜9月中旬

秋山登山に向けて、登山に役立つ本を集めます。

週刊売筋ランキング[対象期間:7月4日〜7月9日]

文庫

第1位:「神様のカルテ」 夏川草介 著 (小学館)
第2位:「原発のウソ」 小出裕章 著 (扶桑社)
第3位:「刃傷奥右筆秘帳」 上田秀人 (講談社)

文芸書

第1位:「ニッポンの嵐ポケット版」 (角川GP)
第2位:「マイケル・サンデル大震災特別講義」 マイケル・サンデル 著 (NHK出版)
第3位:「きょう一日。」 五木寛之 (徳間書店)

ビジネス書

第1位:「マネー避難」 藤巻健史 著 (幻冬舎)
第2位:「悪党 小沢一郎に仕えて」 石川知裕 著 (朝日新聞出版)
第3位:「日本中枢の崩壊」 古賀茂明 (講談社)

趣味生活書

第1位:「心を整える。」 長谷部誠 著 (幻冬舎)
第2位:「なぜ、「これ」は健康にいいのか?」 小林弘幸 著 (サンマーク出版)
第3位:「人生がときめく片付けの魔法」 近藤麻理恵 (サンマーク出版)

ページの先頭へもどる

最近の記事