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北海道書店ナビ  第149回 喜久屋書店/BOOKJAMきたみ春光店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


JR石北本線「柏陽」駅そばのコープさっぽろきたみ春光店1階にある喜久屋書店/BOOKJAM。顔なじみのコープ常連客を相手に地道な商売を細く長く続けている。[2013.11.11]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=0GpFtL-e_QM]

今回の取材に応じてくれたのは主婦パートの長谷川さんと斉藤さん。勤務歴8年と6年。好きな作家を聞くと、「畠山恵さんの『しゃばけ』かなぁ」「私も!」と息のあったところを見せてくれた仲良しコンビだ。「お客様が探していた本を見つけて喜んでいただけるのが一番うれしいです」と声を揃え、主婦ならではのほっこりとした親しみやすさでお客様を迎えている。

店が入っているコープの周辺には小中学校があり、国道39号線を渡ると北見柏陽高校もあるスクールゾーン。放課後はさぞ子どもたちが押し寄せ…と思いきや、実は2年前、店から徒歩圏内にコーチャンフォー北見店がオープン。触れないのもかえって不自然かと思い、「集客は変わりましたか?」と訊ねたところ、「全体的な本の量はとてもかないませんから」と認めつつ、「それでも夕方になればバス待ちの子どもたちがやってきてコミックやジャンプを買っていってくれます」。新聞の切り抜きを片手に「これ、あるかい?」と注文にくるシニア層を含め、変わらぬ常連客に支えられているそうだ。

店頭のワゴンでは「障害福祉サービスNPO法人とむての森」の利用者が作るワックスコーティング加工で水に強いオイルペーパー製文房具も発売中。ノート300円やブックカバー文庫版300円・新書版800円、ペンケース500円など、どれも生活介護のメンバー全員が携われるように工程を細分化して作られたハンドメイド。とむての森が運営するベーカリーカフェ「ローフ・オンカ」以外に取り扱っているのは、ここ喜久屋書店だけ。小さな地元支援を続けている。
Store picture

「とむての森」利用者が作るオイルペーパー製文房具。



主婦目線で料理・生活雑誌もきれいに面陳。



子どもたちにはサンスポ特別版「進撃の巨人新聞」も大人気!


Basic information
【  住    所  】北見市春光町一丁目
【 電 話 番 号】0157-69-1878
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定  休 日  】年中無休

喜久屋書店/BOOKJAMきたみ春光店がセレクト! 3冊のおすすめ本

1)安保徹著「大往生できる生き方 できない生き方」(PHP研究所)
健康に関心が強いシニア層に人気の一冊。病気のメカニズムから体に良い食習慣、安らかに最期を迎えるための心がまえまで、「死ぬまで元気・達者でポックリ」を実践する方法が綴られています。
2)北海道放送報道部取材班著「記憶障害の花嫁」(小学館)
2011年に放送されたテレビのドキュメンタリー番組が大反響!網走の女性が主人公の実話です。交通事故に遭い車椅子生活になったうえに記憶障害という後遺症も抱えてしまったつかささん。それでも人生に絶望せず、明るく前向きに生きる姿が実に感動的でした。
3)mugumogu著『まるです。箱を愛しすぎなねこ。』(産経新聞出版)
ねこの「まるさん」は箱や袋が大好き。飼い主のmugumoguさんがYouTubeに投稿した動画は世界中で繰り返し再生されています。この写真集はそんな「まる×箱」場面を200カット以上収録した「まるです。」シリーズの集大成!どのページを見ても癒されます。

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