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北海道書店ナビ  第175回 アシーネ上磯店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


北海道書店ナビの取材を重ねていると、人・本ともにうれしい再会が幾つかある。函館のダイエー上磯店に入るアシーネでも懐かしい顔が迎えてくれた。[2014.5.26]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=pco1YxjWXM0]

「お久しぶりです」の挨拶を交わしたのは、“ダイエーの本屋さん”アシーネ上磯店を任されている田中克明店長と。以前、取材させていただいたときは札幌のアシーネ琴似店だったが、函館・上磯店に異動となり1年8カ月が経つという。1階建てのダイエー上磯店は道南屈指の大型店。ダイエーと80店舗近いテナントが入り、「店内を一周すると440m。陸上競技場のトラックとほぼ同じ」という驚きの広さを誇る。その一角を占めるアシーネにダイエーや専門店街で買い物帰りの主婦やファミリーが訪れる。
「専門店街はレディースのアパレルショップが多いので、当店もやはり女性層が中心。ということは皆さん、テレビやネットなどのメディア情報に敏感ですので『ブランチ』などで取り上げられた本はすぐにお問い合わせをいただきます」。
コミックや児童書、文庫の売上ベスト3の中でも、とりわけ文庫のライトノベルが好調とのこと。「山田悠介、二宮敦人らの人気作家は札幌よりも動きが活発。中高生たちにとってちょうどいい読みやすさなのかもしれません」。
2年前の琴似店取材のときはちょうど『札幌市の昭和』という写真アルバムが予約受付中だったが、その後同シリーズで『函館市の昭和』が出版され、ここアシーネ上磯店でも60冊近くが売れたという。1万円近くの価格帯を思うと、郷土愛の強さがうかがえる。北海道情報誌『HO』でも2013年の函館特集号は400冊超えの記録を残し、道南特集でもその半数近くの数字をあげた。今年も『HO』では4月25日発売号の特集で「ちょっとツウな函館案内」を展開。今頃、アシーネ上磯店ではまた新たな記録を打ち立てているのかもしれない。


Store picture



地元愛が売上にも反映!函館特集の『HO』6月号は次号が出ても長く売れ続けそうな予感。



「札幌よりも売上がいい」山田悠介、二宮敦人らのラノベ系。



座って読めるソファやデスクがつい長居を誘う。


Basic information

【  住    所  】北斗市七重浜4-44-1ダイエー上磯店1F
【 電 話 番 号】0138-49-7921
【 営 業 時 間】10:00〜21:00
【 定  休 日  】年中無休


田中店長がセレクト! 3冊のおすすめ本

1)坪田信貴著『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

もう皆さんご存知かもしれませんが、表紙の彼女は実際に慶應に合格したご本人ではありません(笑)。初めて本書を目にしたときはショッキングなタイトルを含め「なんだこれは?」と驚きましたが、中身を読むと大学受験生必読の能力向上本。読んで笑える、親ごさんや社会人の方にもおすすめのノウハウが満載です。


2)さとうまさ&もえ原作、たいらさおり漫画『北海道民のオキテ』(中経出版)

あの『水曜どうでしょう』の“ミスター”こと鈴井貴之さんも推薦!北海道出身の嫁もえに夫のまさは翻弄されっぱなし。道民にとっては当たり前のことが、実はカルチャーショックを生んでいた?道産子もそうじゃない人も笑い飛ばしながら楽しめるコミックエッセイです。


3)A-Works編集『5日間の休みで行けちゃう!美しい街・絶景の街への旅』(A-Works)

「おすすめ本の3冊目は装丁が美しい本」と聞いて、すぐに思い浮かべたのが近頃人気の絶景ガイド本。複数の出版社から出ていますが、個人的に最も印象がよかった本書を推薦させていただきます。表紙を飾る青雲青海に惹かれてページをひもとけば、次々と現れるまるで絵本のような別世界。「5日間で行けちゃう」と掲げているとおり、親切なアクセス情報も掲載されていて、そのまま旅に出たくなります。

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