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北海道書店ナビ 第 64回 アシーネ東札幌店

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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


“ダイエーの本屋さん”としておなじみのアシーネ。栄町、麻生に続いて東札幌店にうかがった。最寄り駅は地下鉄東西線の「東札幌」駅。ダイエー2階を上がると約200坪の店にたどりつく。松本英司店長にご案内をお願いした。【2012.2.9】

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=Kwf6WlIp04I]

店を目にした第一印象は「ゆったり広々」。細長い作りの店の真ん中を広めの動線が貫き、店全体に風通しのいい印象を与えている。



店を目にした第一印象は「ゆったり広々」。


松本店長は「店がダイエーの中にあるのでメインターゲットはファミリー層。長く滞在していただけるような店づくりを心がけています」と話す。
その一例として書棚も低めのサイズで統一し、小柄なお客様や子どもたちに与える圧迫感を軽減している。

さらにうれしいのは店の3カ所にある座り読み用ソファの存在だ。一階の食料品売り場で買い物をした帰りなど荷物の多いときは、きっと引き寄せられるように座ってしまうに違いない。
店の奥にある児童書コーナーと実用書コーナーに1つずつ、文庫や話題書近くにも1つ設置されている。
「児童書と実用書の棚を隣り合わせた配置も、お母さんがたがお子さんを見守りやすい場所でゆっくり本と向き合ってほしいから」。お客様目線の店づくりがそこかしこから伝わってくる。

うれしい、店の3カ所にある座り読み用ソファ。



一方、近くのコンベンションセンターで大きな会合があるときは男性客も訪れ、午前中に多い年配層も「大事な常連客」になっている。「今後も抜けのない品揃えでお客様のご要望に応えていきたいです」と松本店長。ファミリー層を中心に据えつつも、全方向への目配りに余念がないアシーネ東札幌店である。

松本店長がセレクト!3冊のおすすめ本

1)高野和明著「ジェノサイド」(角川書店)

「このミステリーがすごい!」2012年版と「週刊文春 2011ミステリーベスト10」のダブル1位を獲得した話題作。2011年3月の発売以来、書店員の指示を集めて人気に火がつきました。ちなみに北海道は数多くのミステリー作家を輩出していることで知られています。目の肥えた北海道のミステリーファンにもきっと満足していただける傑作です。ぜひご覧ください。


2)長谷部誠著「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎)

つらく哀しいことが多かった2011年、サッカー日本代表にはずいぶん元気にしてもらいました。その日本代表でキャプテンを務めた長谷部さんのまっすぐな人柄が伝わってくる、サッカー本というよりも心の指南書。話題になってからもう大分経ちますが、いまだにお子さんからご年配の方までお手に取っていただいています。


美しい装丁の本)白取春彦翻訳「超訳 ニーチェの言葉」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

印象に残る装丁本を出している出版社といえば、真っ先にディスカバーさんが思い浮かびます。この「ニーチェの言葉」も部数を重ねるにつれタイトルの色を銀箔、ピンク箔、青箔、金箔に変えたりと、思想本でありながら楽しい趣向を凝らしています。これからの卒業・進学シーズンにはプレゼントにしても喜ばれるのではないでしょうか。

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