北海道書店ナビ

北海道書店ナビ  第71回 アップル書店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

地下鉄東西線「菊水」駅6番出口すぐのアップル書店は、橋場さん夫婦が営む個人書店。昭和53年の開業以来、「まちの本屋」の歳月を積み重ねてきたが、個人書店受難の現在、店と経営者の「体力勝負」が続いている。【2012.4.2】

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=hM-xCRqPhyY]

「北海道書店ナビ」にこれまでご協力いただいた書店数は90軒近く。サイト開設以来2度目の春を迎えた今、過去の掲載先をあらためて振り返ると、以下の3タイプに分類されることが見えてきた。
1)全国でチェーン展開する大型書店
2)スーパーや家電店等の中にあるインショップ
3)地場企業が経営する個人書店

今回訪問した札幌・菊水のアップル書店は3番目の個人書店にあたる。今年で開業34年目を迎える22坪の店先に、ご店主の橋場さん夫婦が交代で座り続けてきた。
約1時間の取材中、来客は大人1人に小学生が2人。「取材といってもねぇ、話すようなことはないの」と奥さんは苦笑し、ご主人も「昔は文芸書や学習参考書、児童書も幅広く揃えていましたが、なにせ本屋は在庫商売。在庫を抱える経済的な体力が無くなれば、置くものを絞らざるを得なくなってしまいました」と厳しい現状を訴える。
現在は店の半数近くをコミックが占め、残りは週刊誌。店頭よりも売上が多いという市内配達で長年の常連客とつながっている。

個人書店の〈ライバル〉は大型書店とは限らない。ネット販売しかり、コンビニしかり。迅速な新刊入荷が進まない書店業界独得の流通システムも〈見えざる障害〉の1つに数えられるだろう。
インショップの書店ならば、食材の買い出しに来る主婦層や週末のファミリー層を見込める地の利があるが、個人書店の場合、新規客は年間を通しても数えられるほどごくわずかだ。
近所に暮らす高齢者層や小さな子どもを抱える母親層と〈いかに濃い関係をつないでいくか〉が長寿経営のポイントになる。

過去の掲載先の中には〈お客との関係づくり〉の手法を外販に見出した店もあれば、手のこんだオリジナルポップで既刊本の魅力を熱心に掘り起こしている店もある(札幌・大谷地のくすみ書房さんはユニークなオリジナルフェアで全国にその名を知られている)。

ほかにも「本のお取り寄せ」を積極的に紹介したり、無料の読み聞かせを開いたり、お客からの問い合わせにけっして「わかりません」と言わない粘り強い接客で応えたり…と、小さな「できること」を形にする書店の努力は今日もどこかで続いている。

苦しい現状を語りながらも「体力が続く限りは頑張りたい」とアップル書店の橋場さんは言う。
もしかすると「隣の芝生」からヒントが得られることもあるかもしれない。そのきっかけとして北海道書店ナビがお役に立てたらと願いながら、これからもリアルな書店の声をお届けしていきたい。

Store picture

シリーズものは出来るだけ巻数を揃えるようにしている。まとめ買いに便利。

雑誌の配達は1冊からでOK。お気軽にご相談を。

Basic information

【  名    称  】アップル書店
【  住    所  】札幌市白石区菊水3条3丁目1−42 マルニビル 1F
【 電 話 番 号】011-822-2339 ‎
【 営 業 時 間】朝 10:00〜夜20:00
【 定  休 日  】毎週日曜日定休

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