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北海道書店ナビ  第170回 蔦屋書店新道駅前店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?


札幌新道と東15丁目屯田通りが交差する十字路にあり、札幌の地下鉄東豊線「新道東」駅2番出口そばの蔦屋書店新道駅前店。隣にはスーパーもあり、近隣住民の生活圏に根を下ろしている。[2014.4.21]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=wpJm7d-SFds]

有限会社札幌ブックセンターが経営する蔦屋書店新道駅前店。新道側の入口から店に入ると、真っ先に目についたのが大小さまざまな付録の実物を掲示してある婦人誌&ブランドムックコーナー。その隣には映像化作品やランキング本を持ってきて、バス待ちなどあまり長居できないときもすぐに欲しい商品が見つかる売り場づくりに心を砕いている。
店の主な客層は20代。「若いお客様が多いので新刊や話題書を中心に構成しています」。書店員の小野祐輔さんが説明してくれた。小野さんは同店の売上中、高い比率を占めるコミックを担当。壁沿いに棚が並ぶコミックコーナーはスペースが限られているため、10巻20巻を超える長期連載よりこれから買い始めてもすぐに追いつけるような新作を重視しているという。仕事のやりがいは「『暗殺教室』など面白そうだと目を付けていち早く店頭で展開した本の人気が出ること」。その一方でお客様からの問い合わせも貴重な情報源になっている。「ヤングキングコミックスの『シマウマ』も、ちょっと迫力のあるお客様からお問い合わせいただきまして(笑)。入れ始めたらコンスタントに出るようになりました」。
同店ではコミックのレンタルも取り扱っているが、旧作はレンタル、新刊は買って自分のものに、という棲み分けができているようだ。「これからもお客様に面白い本を提供できるようにアンテナを張り巡らせたいです」。ちなみに現在29歳の小野さんにご自身のコミック歴を聞いてみた。「月並みですが夢中になって読んだのは『ドラゴンボール』や『キン肉マン』『キャプつば』のジャンプ系。今読むとツッコミどころ満載ですが、絵の迫力や物語に引き込まれてツッコミながらもつい読んでしまう。やっぱりいつ読んでも名作は名作ですね」


Store picture



3カ月から半年のスパンで入れ替えるコミックコーナー。



付録の実物を前に「どれにしようか」悩む女性客の姿も。



CDのセルも手がけるTSUTAYAは東区でここだけ!


Basic information

【  住    所  】札幌市東区北三十四条東16丁目1-1
【 電 話 番 号】011-785-5050 ‎
【 営 業 時 間】24時間営業
【 定  休 日  】年中無休


小野さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)水野敬也・長沼直樹著『人生はニャンとかなる!』(文響社)

発売以来、人気がいっこうに衰えません!さまざまな著名人の格言とユニークな猫の写真を組み合わせて紹介している、かわいくてためになるビジネス本です。老若男女を問わず手に取られ、プレゼントとしてもよく選ばれています。


2)古舘春一著『ハイキュー!!』(集英社)

4月からテレビアニメが始まったバレーボールマンガ。主人公の凸凹コンビが衝突しながらも認め合い、強敵に挑む熱いスポーツコミックです。作者は『詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談』を描いた古舘春一さんなので爽やか、かつツヤのあるタッチはお墨付き。個性的な男子がたくさん出てきて “第二の黒バス”になる予感大です。


3)森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(角川グループパブリッシング)

中村佑介さんの繊細なカバーイラストとタイトル文字の並び、「夜は短し…」という響き、すべてがぴったりとマッチしている表紙が印象的な恋愛ファンタジー。古めかしい文体と浮世離れした設定、主人公の背伸びしている感じを上手に活かしているところもお気に入りです。

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