北海道書店ナビ

北海道書店ナビ  第124回 札幌大学生協書籍購買部

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心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

北海道大学から始まる〈大学の書店篇〉第二弾は、2013年度から新カリキュラムが始まった札幌大学へ。新入生にとって春は授業で必要な教科書や参考書などを揃える時期。書籍部では「買い逃しがないように」と呼びかけている。[2013.5.20]

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=5DxNmKQTEQM]

書店にとって春は教科書販売の季節。ここ札幌大学の生協書籍購買部も例外ではなく、取材にうかがった5月中旬でも学生たちの視線は履修授業で使う教科書や指定図書に集中。普段は動かない六法全書などの専門書もレジで見かける回数が増えるという。
そう、教えてくれたのは書籍担当の田村直美さん。札幌大学女子短期大学部のOBでもあるそうだ。店の場所は大学会館リンデンホールイーストの1階。フードコンビニと総合カウンターの間にはさまれた形で雑誌や文庫、専門書の棚が並んでいる。

普段の売れ筋は雑誌やメディア化された原作コミック&文庫といういまどきらしいラインナップだが、大学3年になると気になり始めるのは、やはり「就活」の二文字。就活支援に定評のある札幌大学らしく、書店でも就活関連本は平積みでしっかりPR。「SPIや公務員対策本、600円台のコンパクトな就活本などが売れていきます」。
残念なことに学生よりも教員や職員からの反応が多い文芸コーナーは、よく見ると『世界で一番美しいレントゲン図鑑』や『MI6秘録』『おみやげと鉄道』など思わず手が伸びる個性的な品揃え。雑誌やコミックを買うついでに学生たちがもう少し奥の棚に足を進めてくれたら、と思ってしまう。

個人的には映画化原作に自然と目が行くと話してくれた田村さん。「ル・カレ原作の『裏切りのサーカス』は映画を見てから原作を買って行かれた方もいたようです」。いまご本人が気になるのは6月中旬に映画公開を控えている『グレート・ギャツビー』。「昔のロバート・レッドフォード版はパーティーのシーンが原作の雰囲気とちょっと違ったんですが、今回のディカプリオ版は予告編で見るかぎりイメージどおり」と期待を寄せている。

Store picture

語学本はTOIEC初心者向けのものが人気。

札幌大学女子短期大学部の本田優子教授はアイヌ研究で知られている。

Basic information

【  住    所  】札幌市豊平区西岡3条7丁目3-1
【 電 話 番 号】011-852-7244
【 営 業 時 間】9:30〜17:00
【 定  休 日  】土日祝

田村さんがセレクト! 3冊のおすすめ本

1)フィッツジェラルド著「グレート・ギャツビー」(新潮社)

高校生のときに初読みして以来、何回か読み返しています。日本では「華麗なるギャツビー」という邦題でも知られていますね。第一次大戦後のニューヨーク郊外を舞台に、かつての恋人デイジーへの狂おしいまでの情熱に駆られた男ギャツビーの生涯を描いた普遍の物語。村上春樹訳版も出ています。

2)桑原真人・川上淳著「北海道の歴史がわかる本」(亜璃西社)

札幌大学の学長である桑原先生の共著です。北海道の歴史というと幕末の函館戦争以降のイメージが強いように感じますが、実際はもちろん石器時代から脈々と続く人々の営みがあったことを教えてくれるコンパクトな一冊です。どこから読んでもいいですし、話題ごとにまとまった構成が門外漢の私にもとてもわかりやすかったです。

3)山口晃著「山口晃作品集」(東京大学出版会)

東京で個展を見て好きになった画家山口晃さんの第一作品集です。大和絵や浮世絵のようなタッチで緻密に書き込んだ画風が特徴ですが、この表紙もよく見ると馬上の武者に混じってバイクに乗っている人がいたり、キッチンで料理をしている人がいたりと遊び心がいっぱい。教員の方が買っていかれたときは思わず私までうれしくなりました。

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