北海道書店ナビ

北海道書店ナビ  第91回 ヴィレッジヴァンガードイオンモール札幌発寒店

書店所在地はこちらをご覧下さい。

心を揺さぶる一冊との出会いは人生の宝物。書店独自のこだわりやオススメ本を参考に、さあ、書店巡りの旅に出かけてみませんか?

札幌市内随一の店舗面積を誇るイオンモール札幌発寒店は書籍取扱いのショップも多い。1階には「new style」、2階に「未来屋書店」、そして3階にはここ「ヴィレッジヴァンガード」という個性的な顔ぶれが揃う書店激戦区だ。【2012.9.10】

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=WYdZGifxDhw]

同じイオンモール札幌発寒の1階にある「new style」は、今回紹介するヴィレッジヴァンガードの姉妹店。主な客層を20〜40代の大人層に絞ったあちらに対して、3階の本家はやはり“ヴィレヴァン”の持ち味であるやんちゃなパワーが炸裂!書籍を担当する冨山圭祐さんのお話からも「一番の売れ筋はコミックで、その次に『こびとづかん』」などのキャラクター本、『バカ画像』系のいわゆるパカ本が人気です」と、勢いのあるラインナップが聞こえてきた。

「お客様が何かしらクリエイティブな刺激を持ち帰れるような棚づくりを目指す」という冨山さんの言葉どおり、書棚を見渡すと「カレー」「D.I.Y」「散歩」など特化した切り口のコーナーが目を引いた。カレー本のすぐ近くにはなんと便器型の器が置いてあったりと笑いを呼ぶ遊び心もたっぷり。「遊べる本屋」を自認するヴィレヴァン独自のラインナップを週替わりで提案している。

今は勤務歴7年となる冨山さん本人も、以前はその“ヴィレヴァンラインナップ”に惹かれた客の一人だった。中学のときに他の書店では置いていなかったビート・ジェネレーション関連の本を見つけたのを機に常連客になり、大学のバイト時代を含めてスタッフ歴を更新中。「気がつけば北海道の中でかなりのベテラン組になりました」

数年前の話ですが、と断りをいれて教えてくれた話がある。「熱い気持ちにさせてくれる漫画家日本橋ヨヲコさん推しのコーナーを作ったときに、中学生くらいの男の子が毎日2冊ずつ目を輝かせながら買いに来てくれたときはうれしかった。彼の人生にほんの少しでも刺激を与えられた気がして、この仕事をしていてよかったと思いました」。
もしかすると、その子も数年後には手書きのポップで誰かを熱い気持ちにさせているのかもしれない。そんな想像があながち絵空事でもないと思わせるディープなパワーが、ここイオンモール札幌発寒店の3階奥に渦巻いている。

Store picture

「今流行っているモノよりも先読みの面白さを提供する」個性的な推しコーナーを展開中。

料理本の中でもエスニックや丼本などワンテーマ本が人気。

Basic information

【  住    所  】札幌市西区発寒八条12丁目イオンモール札幌発寒3F
【 電 話 番 号】011-669-6006
【 営 業 時 間】9:00〜22:00
【 定  休 日  】不定休

冨山さんがセレクト!3冊のおすすめ本

1)「北海道裏観光ガイド」(北海道冒険芸術出版)

地元北海道のクリエーターチームが出版している北海道の“裏”ガイド。羽幌町にある巨大廃炭鉱「羽幌タワー」など、道内の廃墟や珍奇スポットが満載で、個人的には「こういうの待ってました!」という感じでした。実は北海道のことをあまり知らない道産子たちに「まだまだ面白いところがたくさんある」と教えてくれます。

2)谷中優著「10分でできる!手作り楽器の作り方・遊び方アイデア集」(明治図書出版)

個人的に音楽が好きなので音楽関連からも選ばせてもらいました。空き缶やビンを使ってマラカス、カホン、シェーカーなどのラテン楽器を作る過程がわかりやすく描かれています。副題に「創造性を育む音楽教育」とありますが、大人も十分すぎるほど楽しめて、休日に楽器作りがしたくなってくる1冊です。

魅力的な装丁本)レネ・レゼピ著「ノーマ―北欧料理の時間と場所」(ファイドン)

世界的に有名なシェフ、レネ・レゼピ氏がコペンハーゲンで開いている名店「NOMA」で出している大型レシピ本。表紙を覆うグレーの中にシンプルなロゴ、熱さ5センチ以上はありそうな分厚いボディーの重厚感。通常のレシピ本とは美しさが圧倒的に違います!写真たっぷりの中身にもその美的感覚がバシバシ反映されていて、アート本と並べてもまったく見劣りしない究極の美レシピ集です。

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