北海道書店ナビ

第442回 ゆるレファ&日々ホリホリ展&三島由紀夫トーク

[イベント紹介]
ゆるレファ「書店がなくなる!?」ミニレポ&好評開催中!
「日々ホリホリ展」&参加受付中!「没後半世紀、それぞれの三島由紀夫」

[2019.9.2]

浦河、千歳、札幌の書店・図書館関係者や本屋好きが集合!

今週の北海道書店ナビはミニレポート1本と、おすすめイベントを2つご紹介したい。

最初にお届けするのは、2019年9月8日に札幌エルプラザ1階の情報センターで行われた北海道ブックシェアリング主催の「第4回 ゆるレファ」ミニレポート。
「ゆるレファ」とは毎回読書や図書に関するテーマについて話し合う少人数制勉強会。「語る資料(レファレンス)」という位置付けでゲストを招き、参加者全員で「ゆるやかに深堀りする」対話式の進行を重視している。

冒頭「”こんなことを質問したら恥ずかしいかも?”と思わずに聞きたいことはどんどん発言してくださいね」と呼びかけるブックシェアリング竹次奈映さん。

この日のテーマは「書店がなくなる!?」。参加者は浦河町から「森の六畳書房」の櫻井けいさん・廣志さん夫妻をはじめ、まちライブラリー@千歳タウンプラザの久重薫乃さん、札幌のブックカフェ「ラボラトリー・ハコ」の山田真奈美さん、幼児教育に携わりながら江別蔦屋書店で絵本コンシェルジュも務める佐賀のり子さんほか現役の書店員、読書会メンバーなど総勢11人が集まった。

2019年上半期は北海道の書店業界にとって暗いニュースが相次いだ。

はじめに北海道ブックシェアリング代表の荒井宏明さんが書店業界独得の流通システムやビジネスモデルを解説。
「少ない粗利から経費を引くと本体価格の1割程度しか売上げが本屋に残らない」現状は、長年業界に暗い影を落とし続けている。

また国の政策では「コンテンツ産業」の枠組みで語られる出版・書店業界だが、「出版社は本のプラットフォームが紙からデジタルに変更してもコンテンツモデルとして継続していける。ところが書店の場合は出版社から一時本を預かって売れない時は返品する、いわば”賃貸業”のようなもの」と指摘。「コンテンツ産業」でくくられる違和感をうったえた。

後半は道内各地の書店を取材してきた「北海道書店ナビ」からライター佐藤優子がSNSの活用やコラボ例を紹介。「ひとりで考え込むと暗い思考に陥りがち。”外の人”や大手書店なら違う棚の担当者など、仲間をつくると新しいアイデアも出てくるのでは」と語りかけた。

次回12月の「ゆるレファ」は故・久住邦晴さんの「くすみ書房」を取り上げる。参加希望者は北海道ブックシェアリングのサイトやFacebookをチェック!

北海道ブックシェアリング

booksharing.wixsite.com

好評開催中!文人消しゴムハンコと日常を慈しむ木版画の二人展

続けて、今すぐ見に行けるおすすめ企画はこちら!書肆吉成丸ヨ池内GATE6F店で9月30日まで好評開催中の「高山美香と山下かず子の日々ホリホリ展」。

古今東西の偉人・文豪たちの特徴をとらえた「ちまちま人形」でおなじみの高山美香さんと、「日々の暮らしの風景を描いてきた」江別在住、木版画歴30年弱の山下かず子さんの二人展。
高山さんは偉人たちの消しゴムハンコを主役に構成している(ちまちま人形も一部展示)。

猫や犬も登場する日常のひとこまが愛しくなる山下さんの木版画。版画1シート1000円、額装付きで4000円。見ていると誰かにプレゼントしたくなる気持ちがムクムクとわきあがる。

高山さんお得意のイラストで偉人たちのクセ(こだわり)を紹介。「うわさ話程度に軽く読んでいただけると嬉しいです」と高山さん。

女性とも見まごう写真で有名な中原中也、がっかりなクセ。左上の著者画が高山さん作の消しゴムハンコ。

娘をモデルにした「麗子像」を数多く描いた日本画家岸田劉生。

見応えたっぷり!北海道ゆかりの文人ハンコ。

知らない名前が圧倒的に多い。高山さんのリサーチ力には定評があり、膨大な情報から人間味あふれる文人像を構築していく。

会場で漱石先生がお出迎え。入場無料。9月30日まで。

参加申し込み受付中!没後半世紀の三島由紀夫を語る

最後は札幌市資料館で10月開催の文学イベントを紹介。公式Facebookの情報を転載する。
イベントタイトルは「没後半世紀、それぞれの三島由紀夫」。

三島由紀夫が壮絶な自死を遂げてから、まもなく半世紀になります。東雅夫と山本光伸、多感な時期に三島由紀夫の自死に衝撃をうけた両氏。それぞれの三島像に耳を傾ければ、あなたの心にも三島の声が響いてくるかもしれません。両氏の話を聞いて三島作品を読む指針にしてみませんか?(主催者・杉山志保)

スピーカーは文芸評論家の東雅夫氏と本イベントの協力会社である札幌の出版社、柏艪舎(はくろしゃ)代表の山本光伸氏。詳細は下記の通り。

日時:2019年10月12日(土)13:00~16:00
1部 13:00~14:40 東雅夫講演「幻想文学者としての三島由紀夫」
2部 14:50~15:50 山本光伸回想(聞き手・東雅夫)「私の中の三島由紀夫」
場所:札幌市資料館研修室(札幌市中央区大通西13丁目)
参加費:2000円 ※学生1000円
定員:60人
要申込:主催者(杉山志保氏)までメール elf@ssugiyama.xsrv.jpもしくは柏艪舎(担当:青山万里子)まで電話:011-219-1211かメール info@intercollege.co.jp で。

柏艪舎

www.hakurosya.com

ほかにも9月は毎年「まちと本であそぶ9月」と題した北海道ブックフェスも開催中!

北海道ブックフェス2019

hokkaidobookfes.wixsite.com

今年は「十勝ブックフェス2019」が盛り上がっており、9月22日に本別町の「道の駅ステラほんべつ」で古本マーケットが行われる。地元で創作活動をしている人のための文芸作品展示コーナーも進行中。 お申し込みやお問い合わせはtbookfes@gmail.comまで。Facebookの「十勝ブックフェス」ページもぜひチェックしてほしい。

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